恋愛・結婚

“純愛ごっこおじさん”に女子たちがゾゾッ「ポエムLINEはキモい!」

 世界中で♯MeToo運動が高まるなか、日本でも財務省の福田純一元事務次官のセクハラ辞任などが世間を騒がせている。その一方、「直接的なセクハラよりも純愛ごっこに興じるおじさんのほうがキツい」との声があがっている。

「勤め先のバーで、40代の常連さんに告白されました。けど、はっきり断った直後から、『次に会うときは他の街で。ずっと応援してる』とかのLINEが来て。今でも大量にくるポエムのような長文LINEには本当に困っています」(25歳・飲食)

「タバコの火をつけてあげただけで惚れられて、『私の心にも火がついた』から始まるロマンチックな手紙が便箋で10枚も送られてきました。無視してたら果物も届きましたが、怖くて口もつけてません」(23歳・証券)

「取引先の40代おじさんから、ことあるごとにいろんなバーに連れていかれるんです。付き合ってもないのに『俺の彼女はミスコンなんだ』と本当に迷惑です」(25歳・事務)

 直接的に肉体関係を迫るわけではないのに恋の駆け引きをしたがる中年男性たち。この不可解な現象について「最近のセクハラ騒動も、純愛を求めるおじさんの気質に起因する部分があるのでは?」と分析するのは社会学者の鈴木涼美氏。

「たとえば無自覚なセクハラも、おじさんにとっては『恋の始まりの地道なアピール』だったりする例は多いです。福田前次官の発言や、自覚的なセクハラについても、『自分の純愛に振り向かない女性への逆ギレ』『下ネタを言う自分もちゃんと見てほしい』といった身勝手な欲望に突き動かされたもの、とも見ることができると思います」

 非モテ男の生態に詳しいホリィ・セン氏も、おじさんの純愛とセクハラの関係をこう分析する。

「純愛おじさんは、女性が下ネタを嫌がっても『本当は嬉しいはず』と思ったり、年上だからと気を遣ってアプローチを曖昧にかわされても『OKサインだ』と思い込んだりする。これはDVをする人にも見られる特徴。相手の立場で物事を想像できない部分もあるのではないでしょうか」

 メロドラマのようにピュアな恋愛を求める人。古い恋愛マニュアルを駆使した口説きで困らせる人。水商売の女性にガチ恋する人などタイプは様々だが、その生態は実に興味深い。〈取材・文/週刊SPA!編集部〉

【鈴木涼美氏】
社会学者・文筆家。慶應義塾大学、東京大学院修士課程を経て日本経済新聞社に5年間勤務後、文筆業へ。著書に『おじさんメモリアル』(扶桑社)、『オンナの値段』(講談社)など

【ホリィ・セン氏】
サークルクラッシュ研究家。京都大学大学院生。社会学専攻。研究テーマは恋愛。「サークルクラッシュ同好会」代表。同好会の会誌はコミケや文学フリマなどで1000部以上の販売実績がある(@holysen

― 純愛おじさん事件簿 ―





おすすめ記事