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アレフ、ひかりの輪…オウム死刑執行でも消えない近隣住民の不安

麻原彰晃こと松本智津夫。地下鉄サリン事件などを引き起こしたオウム真理教を率いた彼は、今年7月6日に東京拘置所で死刑を執行され、63年の生涯を閉じた。この未曽有のテロを起こした麻原は当時40歳になったばかり。師に従って死刑判決を受けた弟子たちも、多くが30代。教団発足から11年での破滅劇だった。彼らは日本に何を残したのか――。

オウム真理教とは何だったのか?

アレフ、ひかりの輪に翻弄される住民たちの苦悩


 麻原以下、13人の死刑が執行され、にわかに注目を浴びたのが全国にあるアレフ、ひかりの輪といった教団関連施設だ。死刑執行に合わせ、全国にある30施設に警察官が立ち入り調査を行った。麻原の死刑執行から1週間後、取材班は都内にある教団施設を訪ねてみた。

 向かったのは足立区入谷にあるアレフの本部。近くの公園や塀に「オウム(アレフ)断固反対 わたしたちのまちにオウムは要らない」と書かれた赤いのぼりが、あちこちに掲げられている。しかし、物々しい雰囲気とは裏腹に、教団施設はひっそりと静まり返り、警備の警官がいるだけであった。

オウム真理教とは何だったのか?

大量ののぼりがアレフ本部を囲むように立ち並ぶ

「我々も当日の朝、ここに行けと言われて駆り出されましてね。死刑執行の日は朝から報道陣の方がいらっしゃったのですが、今はほとんど来ません。中には信者がいますが、静かなもんです」

 話している途中、信者と思しき男性が自転車で戻ってきたが、警察官は止めて尋問することもなくそのまま建物に吸い込まれていった。どうやら、警察はしっかりと信者の顔を把握しているようだ。足立区内にはほかにも2軒のアレフの施設があり、足を延ばしたのだが、保木間の施設には警察の姿もなく静まり返り、竹の塚の施設は中に人はいたがこちらも静まり返ったままであった。

オウム真理教とは何だったのか?

竹の塚の施設には大量の自転車が止まっていたが、人の出入りはなかった


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上祐と話し合った麻原Xデーの対応

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