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2分でわかる「米長者番付トップ5」の半生。ちなみに日本一の金持ちは?

2位 ビル・ゲイツ(マイクロソフト)/970億ドル(約10兆8000億円)



 ランキングで24年連続首位に君臨してきたビル・ゲイツ。その名はあまりにも有名だが、簡単に経歴を紹介する。  私立レイクサイド中学・高校在学中にコンピューターに興味を持ち、同校の先輩ポール・アレンと知り合って、1973年ハーバード大学に進学したビル・ゲイツ。その翌年、世界初のパーソナル・コンピューターと呼ばれるアルテア8800用の最初のプログラミング言語「BASIC」をアレンと開発し、1975年には2人のパートナーシップとして「マイクロソフト」が創業された。  ビル・ゲイツはそのクレイジーすぎるエピソードでも度々話題を集めている。先日、65歳で亡くなったマイクロソフトの共同創設者、ポール・アレン氏が語るところによると、ゲイツは車の運転がとても乱暴で、何度も違反のチケットを切られていたとのこと。友人に借りたポルシェを無茶な運転で廃車寸前にするなど、クレイジーエピソードは枚挙に暇がない。普通、知人から車を借りたら必要以上に気を使いそうなものだが、そんな気遣いはやはり凡人たるゆえのものなのだろうか。(出典:ポール・アレンの新書からビルゲイツ氏に関する10の狂気の話)  ちなみに、2008年7月に掲載されたITmedia NEWSによると、先ほど紹介したバフェットと同じく、ゲイツも倹約家とのこと。食生活はマクドナルド中心というエピソードは、なんだか親近感が湧くエピソードである。(出典:「食生活はマクドナルド中心」「今後も助言」 MS樋口社長が語る)

1位 ジェフ・ベゾス(アマゾン・ドット・コム)/1600億ドル(17兆8600億円)



 資産額1600億ドル(18兆円)で史上最高を記録した「Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)」のCEO。Amazonは、日本でも老若男女が使うサービスとして広く親しまれている。資産の大部分が自社の株式で、アマゾン株上昇などの影響で保有資産を昨年より785億ドル増加させたことが今回の首位獲得へ繋がったようだ。  ベゾスは1994年頃、eコマース事業に目をつけインターネット書店「Cadabra.com」(カダブラ・ドット・コム)を開業。翌年「Amazon.com」へ改名し、90年代後半にはインターネット・バブルの成功者の一人となる。個人的投資会社「ベゾス・エクスペディションズ(ベゾス探検隊)」を通じ、Google、Linden Lab、Twitter、Uberなど様々な事業を支援。2013年、2億5000万ドルで「ワシントン・ポスト」を買収しており、2017年には約10億ドル相当の自社株を売却し、2000年に設立した民間宇宙開発企業「ブルーオリジン」に投じた。今年9月には20億ドル(約2240億円)規模の慈善ファンド「Bezos Day One Fund」も立ち上げるなど、多彩な才能を発揮している。  ベゾスは、母校であるプリンストン大学の卒業式にて「安定を選ぶか? 挑戦を選ぶか?」を、自らがAmazon創設に至ったエピソードとともに卒業生に語っている。「自分だけの道を切り開く」というような言葉は、もちろん言うほど簡単なものではない。選ばれし人間だけが出来る離れ業と思う方も多いかもしれない。だがベゾスも、成功者である前は何者でもない普通の一般市民であったのだ。才能だけでなく、やりたいと思ったことをやり通すという勇気と行動力が、結果として成功者への第一歩となる道なのだろう。

日本人1位はあの人!

 ちなみに、「日本長者番付」ランキングトップはソフトバンクの孫正義氏で2兆2930億円。我々一般人からすると途方もない額だが、5位のラリー・エリソン氏と比べても差がある。  フォーブスが今年3月に発表した「世界長者番付」では孫正義氏が39位、ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正氏が55位だった。  やはり世界の壁はとてつもなく厚いようだ。<取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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