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「社長が口にするとNGな、菅首相がよく使う言葉」に納得/鴻上尚史

コラムを読んで納得、社長が口にするとNGな、菅首相がよく使う言葉

ドン・キホーテのピアス 石原壮一郎さんのコラムにあまりにも納得して、感動してしまいました。  もともと、コラムニストの石原さんとは昔、一緒にラジオ番組をしていて、その時は「くっだらないことを真面目に言う人(ほめ言葉です)」だと思っていたのですが、真面目なことも実に面白かったです(笑)  石原さんは、「社長が口にしたら3日で会社がつぶれる3つの『菅首相用語』」をピックアップしました。菅首相がよく使う言葉ですね。  その1「仮定のことについては、私からは答えは控えさせていただきたい」  その2「引き続き緊張感を持って、事態を注視していきたい」  その3「一日も早く収束させ、安心して暮らせる日常を取り戻すために全力を尽くします」

なぜ口にしてはいけないか

 それぞれ、なぜ口にしてはいけないかというと―「たとえば部下が『社長、このままでは半年後に売り上げが半分になることが予想されます。いかがいたしましょう?』と相談してきたときに、その1の『仮定のことについては、私からは答えは控えさせていただきたい』と返したら、部下は瞬時に『この会社はダメだ』と見切りをつけるでしょう」  そうですよねえ。じつは私も「サードステージ」という小さな演劇制作会社の社長なんですが、「社長、次の公演がコロナの影響で中止になったら、支払いどうしましょう?」と聞かれて「仮定のことについては、私からは答えは控えさせていただきたい」と言えたらどんなに楽か。言えませんけどね。従業員やスタッフ・キャスト・関係者の生活がかかってますからね。
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先進国ではありえない、現政権の記者会見
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