一目でそれとわかる盛り髪にスーツ姿、色恋営業でカネを巻き上げる……。そんなホストのイメージが急変している。コンプライアンスを大切にし、体調管理も徹底。健全化するホスト業界の姿とは?

ミリタリーファッションで戦車の前に立つ姿は、とてもホストには見えない……
カジュアルで風通しも良好。現在主流の「ネオホスト」
カジュアルな服装に短髪という“隣のお兄さん”風の「ネオホスト」が急増中だ。4~5年前に登場した彼らは、親しみやすさをウリに勢力を伸ばし、今や業界の9割近くを占めるという。
「入りやすいのはいいけど、ホストクラブならではの特別感が薄くなってる。今盛り上がっているのは、カジュアルだけどモデルみたいなファッションをして、季節に合わせたイベントを打ってる『SENSE TOKYO』。ネオホスト系の流れを汲んでるけど、個性的で面白いですよ」(Nさん・29歳・ガールズバー店員)
さっそく、店内に潜入してみると……せ、戦車!?

ホストクラブに戦車!? イベントを続々開催
「ちょうどミリタリーをテーマにしたイベントをやってるんですよ。戦車も自分たちで作りました。砲塔から煙も出ますよ(笑)」
そう語るのは、雑誌やアパレルブランドのモデルも務める櫻遊志氏。ホストとは思えないオシャレなファッション、鍛え上げられた肉体は、EXILEやK-POPアーティストのようだ。
「ただホストをやるのはつまらないなと思って、コンセプトを決めたイベントや、週末にはショータイムを開催しています。また、オシャレ強化デーというのも行っていて、ホスト全員が最低一点は新しい服を身につけ、お客さんに採点してもらうんです」
言われてみれば、戦車の下にはステージとランウェイが。
「“夜の世界のカッコいい”よりも、ナチュラルなカッコよさのほうがいいなと思って。自分も以前は長髪だったんですけど、ホストを続けようか迷っていた時期にバッサリ髪を切って、自分が好きだと思える服装に変えたんです」