庄司智春の父母の店「スナック薫」がシブい
古くから花街として賑わい、今も多くのスナックが立ち並ぶ京急蒲田駅前。そのお店の一つ「スナック薫」は、外観からはまったくわからないが、実は品川庄司の庄司智春さんの両親が二人で切り盛りしている。
「もともと主人が町工場を経営していて、私もその仕事の手伝いをしていたんですが、知り合いから『お店をやってみないか』と声をかけてもらって。飲食業の経験もないし、一人でお店に立つのは不安だったんですが、『お父さん(ご主人)も一緒にお店にいてくれるなら……』という条件で10年前に始めることになったんです」
そう話すのは、お母さんの久美恵さん。目元が庄司さんにソックリのお父さん・克三さんも、今は庄司さんの兄でお店の名前の由来にもなっている薫さんに工場の仕事を任せ、こちらのお店に専念している。
「この店を始めた頃には智春も家を出ていたから、特に相談もせず『始めたから』って後で報告だけしてね。驚いてたよ。でも、智春も仕事を辞めて芸人になるときも、結婚するときも何でも事後報告だし、強引なところは親子で似ているのかもしれないね(笑)」(克三さん)
◆タモリも絶賛したエビフライが名物
お店ではお酒やカラオケを楽しめるほか、久美恵さんが『子供たちに家で作っていたようなもの』という手料理も食べられる。焼きそば、焼きうどんなどが人気だが、わざわざ事前に予約をして、智春さんの好物であるエビフライを食べにくるファンもいるそう。
「でもお客さんは、今も昔も地元の常連さんがほとんどなんです。店内にも智春が写ったポスターが1枚貼ってあるだけですし、ファンの方は本当にたまに来られるくらいですね。一度来られると、常連になってもらえることが多いんですけど、外からは中の様子が見えないから、若い人には怖いみたいですね(笑)」(久美恵さん)
それでもお客さんとの会話には、智春さんが出てくることが多い。
「智春が出ているテレビ番組を、私たちよりも多く見てくれている人もいてね。『昨日テレビで見たよ!』とか、『最近活躍してるじゃない』とか声をかけてもらうと、やっぱり嬉しいよ」(克三さん)
なお、お店の一帯は再開発が進んでおり、早ければ今夏には建物が取り壊されてしまうという。
「『続けてよ』って言ってくださる常連の方もいるので、できればこの近くで営業を続けられたら……と思っています」(久美恵さん)
【スナック薫】
東京都大田区蒲田4-11-4
電:03-3732-4525
営:17:00~23:00頃 日曜定休
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