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売れっ子ライターに何が?50代で年収200万円のアルバイト生活に

 年功序列が崩壊したといわれるが、いまだに年齢階層別平均賃金では50代がピーク。しかし、リストラ、転職失敗、介護など、一度道を踏み外せば、いとも簡単に年収300万円以下へと転落する。バブル期に入社し、「恵まれていたクセに」と同情もされない悲しい世代の横顔は、明日の我が身だ。今まで語られることのなかったそんな転落50代のリアルから、社会人後半戦の教訓を学び取る。 転落する50代の共通点

40代までは引く手あまたも、取引先が全滅で仕事もゼロに

▼フリーライター 年収500万円⇒交通誘導アルバイト 年収200万円 「昔はパソコンも20万円のものでしたが、今は4980円の中古品。税金や公共料金も滞納中で、毎月山のような督促状に気が滅入ります」  そう話す関根明さん(仮名・55歳)は元フリーライター。27歳でキャリアを始め、高額な専門書を一人で編集するほどの敏腕だった。 「40歳の頃までは仕事は断るほどありました。風向きが変わったのは’04年頃。IT化の波で取引先の経営実務系出版社が次々に倒産し、50歳を待たずに仕事はゼロになりました」
転落する50代の共通点

借金の一部を整理し、減額してもなお返済は滞りがちで、家の中は督促状だらけ。「知人への数千円の借金も返せない状態です」

 東京郊外に住む現在は、交通誘導のアルバイトで、年収は200万円。バスで約20分の距離の自宅と駅の往復も、1時間以上歩いて節約している。今、一番の不安は、「いつ働けなくなるか?」だという。
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バイトの同僚には一流企業出身の人も…
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