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演技派俳優・髙嶋政宏が『変態紳士』で自身の性癖を嬉々として綴ったワケ

髙嶋政宏「髙嶋ファミリー」と呼ばれる芸能一家に育ち、実力派俳優のイメージが強い髙嶋政宏。しかし、10月に上梓したエッセー『変態紳士』では、想像以上の性的嗜好をカミングアウトしたことで世間を騒がせている。バラエティ番組での暴走、ドラマでの怪演など、変態化した髙嶋兄に現在の胸の内を聞いた。

髙嶋兄の変態すぎる日常


──著書では、幼少期のこと、性の芽生え、童貞喪失、SMに傾倒していくさままで赤裸々につづられ、イメージが覆りました。

髙嶋:赤裸々につづった気はまったくないんですよね~。僕にとってはごくごく普通の話。ただ、高校2年まで体重が110kgあり、デブでいじめられっ子。童貞喪失も彼女にフラれた揚げ句のソープランドですけど、どこにでもあるエピソードでしょ?(笑)。嗜好としてはアングラ、エログロ。小説は筒井康隆、音楽はプログレ、劇団でいえば唐十郎さんの「状況劇場」、寺山修司さんの「天井桟敷」が好きですね。

──ただ世間は真面目なお兄ちゃんの印象が強い。

髙嶋:変態は真面目じゃないとできません。両親の教えもあり、役者は「黙って演じるもの」という気持ちがずっと強かった。でも、2000年にスタートした東宝ミュージカル『エリザベート』の舞台で、公演中に客席に目を向けたら、誰も僕なんて見ていなかったんです。全員、主役のトートに夢中でした。この時、頭をよぎったのが「自意識過剰になるな。カッコつけても無駄だ。誰も自分に注目していない」ということです。以降、ちょっとずつ自分に変化が出てきました。

──その変化とは?

髙嶋:演出が決まっている舞台なのに、僕は伝統や形式にとらわれず、自分のアレンジを加えて演じはじめました。だから製作陣と衝突して、次回から呼ばれなくなった作品もありましたね(笑)。あの自意識過剰を捨ててから、僕は徐々に“変態化”していったんです。

女王様との出会いが視野を広げてくれた


──そしてSMに出合った、と。

髙嶋:大人になってからSM文化には触れていました。役者として連ドラにちょくちょく出るようになった頃、ちょうど世間はバブル。全編ニューヨークロケのドラマのときに、撮影の合間にストリップ、バーレスクは観に行ったりはしていたんですが、当時は「まぁ、こんなもんか~」という感想程度だったんですよ。その後、博多で偶然観たSMショーでガビーン!と。

──SMを見たら違った、と。

髙嶋:そうです。決定的になったのは約10年前、石井克人監督の映画『スマグラーおまえの未来を運べ』に出演が決まったときです。役柄が主人公を残虐に拷問するヤクザだったので、役作りのために女王様に本気のショーをやってもらって改めて観たら「求めていたのはコレだ!」と細胞が沸き立つ感覚を覚えました。完全にキタんですよ!

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M女の本物な反応に興奮

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変態紳士

ここ最近の髙嶋政宏がちょっと変だ。バラエティ番組でSM好きを公言し、妻(シルビア・グラブ)への異常なまでの愛情を披露、さらには変態的なグルメリポートに……とにわかに話題をよんでいる。
穏やかでマジメに「SM」「スピリチャル」「フェチ」「グルメ」「嫁コンプレックス」などについて綴る、50代おっさんの変態エッセイです。





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