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立憲民主党内で山尾志桜里氏の「立憲的改憲」は浮いているのか? 倉持麟太郎氏に聞く

今のままでは立憲民主党は共産党と一緒

「僕は山尾議員の政策顧問ではありますが、立憲民主党の人間ではないので、あえて言いますが、今の立憲民主党は共産党とほぼ同じですよ。『志位さんと小池さん』みたいな感じで、かなり少人数の執行部だけですべて党内意思決定しちゃっている。党内民主主義が欠如しています。結局、彼らが一番関心を持っているのが自分たちの『上顧客』を確保すること。つまり、『野党第1党』を維持するためにはどうすればいいのか、しか考えられていない」  倉持氏の言う「上顧客」とはいわゆる護憲派の人々のことである。では、山尾氏は党内で浮いてしまっているのか?

「ゴー宣道場」で発言する立憲民主党の山尾志桜里議員(2018年5月3日、東京都目黒区にて撮影)

「なんだろうなぁ、『浮く』というほど党内に一体感がないんですよ。ただ、『立憲的改憲』については若手議員の賛同者は多いですよ。今やっている勉強会も15人ぐらい参加していますし」  衆参合わせて77人(2018年12月26日現在)しか議員がいない党の中で、15人ほどといえば一定の勢力と言えるのではないだろうか。そして、その若手議員たちが集まっているのは「危機感」からだという。 「このままいわゆる『護憲』で突き進んだ場合に、もうこの政党終わるよね、という危機感はみんなあるんだと思いますよ。そして、僕らが闘っているのはただ安倍政権だけではない。立憲主義のために闘っているんだ、と。何に今まで自分たちが負けてきたかというと、つきつめれば『立憲主義と民主主義を軽視しまくってきた』ということ。民主主義というのは永田町の中ではただ選挙のことになっている。とにかく選挙に勝てばいい、というだけで野党の議員だって政権交代する気なんかない。それで『立憲的改憲とか税と社会保障の一体化で増税が必要だ、なんて言ったら選挙で負けてしまう』と思い込んでいるんです。そんなことはないんですよ。何かを変えることのリスクを多く見積もりすぎなんですよ」  さて、あえて厳しめな提言をしてきた倉持氏だが、現在の立憲民主党の支持層である護憲派の人々を否定しているわけではもちろんない。 「護憲と立憲主義がケンカする必要はないんですよね。そして、護憲の人たちに意見を変えてもらう必要もない。要はマーケティング戦略というか、安倍改憲的な人たちと護憲派の人たちの中間にいる人たちって、世間の6割、7割、それ以上にいるかもしれない。『自衛隊は軍隊だよね。でも、集団的自衛権まではいらないんじゃない?』という感覚を共有している人たち。だから、その人たちに、『しっかりと憲法の中で規律していきましょうよ』『そっちの改憲よりこっちの改憲のほうがいいですよ』と提言していかないと、明らかに立憲民主党の支持層は広がらない。その層を戦略的に狙っていくべきだと思います。つきつめると、『政権交代をちゃんと真面目に考えてほしい』ということなんですけど。それで、護憲派の人たちとも議論をしていけばいい。『ひとつの選択肢としてこういう議論もあるよね』ということを山尾さん以外の人たちが発信していくことが必要だし、枝野さんはわかっているはずなんですよ」  そして、倉持氏がこの議論にあたって重視しているのが「ワクワク感」だという。 「『ゴー宣道場』が特にそうなんですが、憲法の議論をしているのに笑っている写真が多いんですよ。なんかみんなでワイワイやっていて。これってとても大事で『あそこに参加するの楽しそうだな』という議論ができるようにしていきたいな、というのは常に考えていますね」  議論は大事だが、いつもしかめっ面をしている必要もない。もちろん、国会での緊張感は大事だろうが、憲法のみならずさまざまな議論を国民レベルで、硬軟織り交ぜながらしていくべきだろう。

「ゴー宣道場」の様子(2018年5月3日、東京都目黒区にて撮影)

取材・文・撮影/織田曜一郎(週刊SPA!)
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