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小林よしのり、山尾志桜里、倉持麟太郎が「権力を縛るための立憲的改憲」を大議論!

 本日、小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』が23年ぶりに『週刊SPA!』に連載として復活した。そして、小林氏が今、注力しているのが安倍政権による憲法改正への抵抗だ。「集団的自衛権」を容認する自民党の改憲案に反対し、「個別的自衛権」を憲法に明記するべきと主張する小林氏は、立憲民主党の山尾志桜里氏と弁護士の倉持麟太郎氏とともに「立憲的改憲」を訴えている。だが、「立憲的改憲」とは何か? 3人が語る!

「日本には立憲的改憲が必要だ」と一致する倉持麟太郎氏(左)、山尾志桜里流儀院議員(中)、小林よしのり氏

我々の自由を権力から守るため、侵略戦争をさせないための改憲を!


小林:3月25日の自民党大会では素案の提示のみで、改憲4項目の条文案は示されなかった。そして、今は財務省の文書改ざん問題で揺れていて、果たして安倍政権が改憲の発議をできるのか、という状況にはなっているけどね。ただ大前提として、条文で書いてある憲法と立憲主義のどっちを取りますかという命題があるのよ。政治家も国民も、これがわかっている人が非常に少ない。

 安倍政権は立憲主義を取りませんということになっている。権力は縛らせず、なるべく自分たちの好き勝手やります、と。一方で野党は、ほとんど形骸化してしまった憲法を守ることが第一で、立憲主義なんかどうでもいい。現実にはどんどん破られ、憲法違反され、しかもそれを止められないのに、心のよりどころになるからと死守しようとしている。わしはそれを本当におかしいと思っている。憲法とは権力を国民が縛るためにあるもので、現実が変わればどんどん作り替えていくべき。その無限の作業が立憲主義です。

 憲法に完成はない。我々の自由を権力から守るために憲法は作り替えていかなければならん。それが立憲的改憲なんだ。

山尾:改憲は怖いという気持ちは理解できるんです。なぜなら日本では権力をもっと自由にしろという改憲案しか出たことがないから。でも国際社会を見れば、リベラルの側から権力を縛るような改憲案を提案して、どんどん議論をしています。私たちの立憲的改憲も、そういう改憲案です。

山尾志桜里氏

――なぜ今、リベラルの側からの改憲が必要だ、と?

小林:いや、立憲的改憲はリベラルだけのものではない。わしは保守だが、保守だからこそ権力の暴走を止めなければならない。保守派の連中はこれがわかってない。わしからすれば、安倍政権は保守ではない。安倍政権は集団的自衛権を容認したまま、自衛隊を憲法に明記していようとしているが、わしが『SPA!』と別れてからの23年間で一番腹立たしかったのはイラク戦争に日本が賛成したことなんだ。わしはそこで保守派と袂を分かった。なぜ保守を名乗る連中が、アメリカの属国となることに賛成するのか、と。集団的自衛権を一部解禁した現状では、解釈次第でアメリカにどこまでも付いていくことになる。イラク戦争より熾烈な戦いに巻き込まれるよ。

山尾:今の改憲論議では、護憲派が「戦争で亡くなった方の魂が詰まった9条を壊すのか」という非難をし、改憲派は「北朝鮮のミサイルが飛んでくるかもしれないのに非現実的なことを言うな」と非難する。しかし立憲的改憲とは、戦争の反省を踏まえて9条を本当に機能させるため、もう一度書き直すという立場です。安全保障においても今の日米関係を見たときに、集団的自衛権を認めてアメリカの軍事協力の要請を断るカードを自ら手放すよりは、個別的自衛権を規定して、そこに集中したほうが国益に沿うという話をしているわけです。つまり対米依存からの自立という問題で、これは改憲派にも護憲派にも通じるはず。

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北朝鮮のミサイルにも立憲的改憲で対処できる

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