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郷ひろみが紅白リハで魅せた「ステージに立つ流儀」

 大晦日に行われる「第69回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが、29日から東京・渋谷のNHKホールで行われている。30日には今回で実に31回目の出場となるベテラン・郷ひろみが登場。63歳とは思えないキレキレのパフォーマンスを見せ、本番に向け上々の仕上がりを印象付けた。
郷ひろみ

郷ひろみ

 平成だけに限っても今回で18回目の出場となる郷。自身の平成の代表曲『GOLD FINGER’99』をモノマネJAPANとのコラボレーションで披露する。
モノマネJAPAN

モノマネJAPAN

「この歌は自分自身、歌っていてすごく元気が出るんです。だから僕自身の背中も押せるけども、同じように聴いている人たちの背中も一緒に押せればいいなという思いで歌っています。それを紅白のような大きな舞台で新たに表現できるというのは本当に嬉しいことなので、たくさんの思いを込めて歌いたいと思います」  NHKホールの入口からスタートし、2018年に話題となったスポーツなどを表現するモノマネJAPANらとコラボしながらステージに向かう。多くの演者が登場する賑やかなステージはいかにも年末らしく、お祭り感満載。だがその雰囲気とは裏腹に、移動や他者との絡みが多い分、構成は例年以上に緻密だ。 郷ひろみ「平気な顔してやってますけど、ああ見えて実はかなり細かいことをやっています。演者の皆さんとの絡みももちろんですが、それ以外にも“この歌詞のときにはこのアクションを入れる”といった細かい動きがたくさんあるんです」  ただ上手く歌って踊るだけではなく、常々「どう魅せるか」を探究し続けている郷。派手なジャケットプレイのみならず、さりげなく見せる仕草の1つ1つにおいても、指先の僅かな動きにまで神経を張り巡らせている。ましてや今回のように、曲中の細かい段取りを完璧にこなしつつ、それと同時に細部まで丁寧に“郷ひろみ”を演じ切るのは容易なことではない。ベテランといえども「すごく緊張感」があると言うが、それこそがエンターテイナーの醍醐味だという。 郷ひろみ「あっという間に終わってしまうので、とにかく意識を集中していないといけない。ただ、僕たちの仕事をしていていいのはこういう瞬間なんでしょうね。緊張感が身体に漲ってきて、それを一気に爆発させるという」  会見の最後に「以前入場パスを首から提げていなかったらNHKホールの入口で止められてしまったことがある」という驚きのエピソードを披露した郷。それ以来ずっとパスは外さないようにしているそうで、歌唱中ですらパスを提げたままだった。郷のパフォーマンスのベースにもなっている根っからの真面目さが垣間見える。 郷ひろみ「僕は言われたことはちゃんとやります。医者の薬も5日間服用って言われたら5日飲み切りますから! A型です!」 そうコメントし、報道陣を笑わせて会見を締め括った郷。歌唱中のみならず、ステージを下りてもなお“郷ひろみ”だ。今年もそのブレないプロフェッショナリズムを垣間見たリハーサルとなった。 取材・文/福田悠 撮影/八木康晴(本誌)
フリーライターとして雑誌、Webメディアに寄稿。サッカー、フットサル、芸能を中心に執筆する傍ら、MC業もこなす。2020年からABEMA Fリーグ中継(フットサル)の実況も務め、毎シーズン50試合以上を担当。2022年からはJ3·SC相模原のスタジアムMCも務めている。自身もフットサルの現役競技者で、今季は神奈川県フットサルリーグ1部HONU(ホヌ)でゴレイロとしてプレー(@yu_fukuda1129
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