「パワーカップル」とは高収入の共働き夫婦を指し、世帯収入の定義は700万〜1000万円以上とも言われる（ニッセイ総合研究所、三菱総合研究所）。なかでも特に収入の高い世帯はトラブルが多かった!? 豊田さん夫婦のケース【世帯年収1,750万円［夫：900万円・妻：850万円］】 　大手広告代理店で働く2児の母、豊田真紀さん（仮名・40歳）の世帯年収は1750万円。だが、彼女には“借金”があるという。 「我が家は、夫婦合同の財布で家計を管理していて、それぞれのお小遣いは月5万円。そこで足りなくなった分を家計から借金していて、残債が40万円ほどあります」 　なぜ足りなくなってしまうのだろうか。 「一番支出が多いのはブランド品代ですね。先日も夏のボーナスで中古の20万円のバッグを買っちゃいました（笑）。でも、これは“ストレス発散”で必要経費。これがなければ、激務の広告業界で子育てをしながら働けないです」 　小遣いだけでなく家計もカツカツだという。 「今の働き方と収入を維持するには、お金がかかります。子どもを遅くまで預けられる民間学童は利用料が高く、スーパーに行く時間がないので割高な食材配達を利用して食費もかさむ。頑張って働くほど所得税はガッツリ引かれるし、教育費も高額になっていく。いろいろなものを犠牲にしているのに、“パワーカップルは稼いでいてズルい”なんて言われるんですよね…」 　世間の認識とのギャップに悩む豊田さんだった。