更新日:2023年03月12日 08:33
ニュース

コンビニの24時間営業の快適さを見直す時期にきている/鴻上尚史

― 連載「ドン・キホーテのピアス」<文/鴻上尚史> ―

コンビニの24時間営業の快適さについて

コンビニの24時間営業 日本の町が、世界のどの町よりも便利で快適なのは、間違いなく、コンビニの存在があるからです。  ニューヨークでもロンドンでもパリでも、深夜に電池や基礎化粧品など、日用品のあれこれは買えません。  けれど、日本では、コンビニさえあれば、どんな田舎町でも手に入ります。これは、冷静に考えればすごいことです。  日本に住んでいる私達は、もう慣れてしまって当然のことだと思っていますが、日本にやって来る外国人からすると驚異的なことです。  深夜、小腹が空いたり、お酒が飲みたくなった時に、簡単に手に入る国なのです。それはパラダイスと言えるのでしょう。  欧米人がよく言うジョークで、「自分の国で働いて、日本で休暇を過ごしたいね。間違っても、逆は避けたい。日本で働いて、自分の国で休暇を過ごすのは、最悪だ」というものがあります。  自分の国は、サービス残業もないし、定時退社しても睨まれないから、快適に働ける。そして、日本で休暇を取ると、コンビニがあって便利だし、お客様は神様だから優遇されるし、最高だ。その逆で、日本で働くと、過労死の危険があるし、自分の国で休暇を取ると、サービスが足らないことが多い。  日本の便利さと快適さの象徴が、コンビニだと言えるでしょう。  そのコンビニで、24時間営業をやめたいというオーナーと、「24時間営業が原則だ」として、それを認めないフランチャイズ本部との対立がニュースになっています。  この店のオーナーは、一緒に働いていた妻が亡くなり、オーナー自身が連続16時間の勤務をせざるを得なくなりました。  アルバイトの時給を上げて募集しましたが集まりませんでした。  結果、24時間営業ではなく、深夜1時~早朝6時の間、店を閉めて、1日19時間営業にしました。  本部は、営業時間を戻さないと、チェーン店の契約解除と違約金1700万円を求めると通告しました。 「地域社会に必要な店舗として24時間営業を継続できるように」サポートすると本部は言います。
次のページ right-delta
オーナーの判断で選べるシステムを
1
2
ドン・キホーテ 笑う! (ドン・キホーテのピアス19)

『週刊SPA!』(扶桑社)好評連載コラムの待望の単行本化 第19弾!2018年1月2・9日合併号〜2020年5月26日号まで、全96本。

記事一覧へ

ドン・キホーテ走る

『週刊SPA!』(扶桑社)好評連載コラム「ドン・キホーテのピアス」待望の単行本化 第18弾!

SPA!編集部が「人生後半を賢く楽しく生きる」をテーマに厳選した記事をメルマガ会員限定で毎週金曜日にメールでお届けします。仕事・お金・性・人間関係…人生を豊かにする秘訣が見つかります。無料・10秒で完了です。
無料でメルマガ登録する⇒⇒
※登録後、メール認証が必要です。受信した認証メールをクリックして、登録を完了させてください。
※認証メールが届かない場合、迷惑メールに入っているか、メールアドレスが間違っている可能性があります。再度ご登録ください。
【関連キーワードから記事を探す】