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菜々緒、デビュー10年「悪女役はやり尽くしました」

 誰もが息をのむ圧倒的な美貌とクールな演技でさまざまな作品の“悪女役”を演じてきた菜々緒(30歳)。デビュー10年の節目を迎える今、新ドラマ『インハンド』で新境地を開拓。そんな彼女のストイックな女優観に迫る。 菜々緒

“脱”悪女キャラ宣言

 週刊SPA!4/16発売号の表紙に登場し、現在放送中のドラマ『インハンド』(TBS系)に牧野巴役で出演中の菜々緒。さまざまな作品で悪女役を演じ、そのイメージが定着した感もある彼女だが、同作では海外育ちで頭脳明晰なエリート官僚を演じている。 「今回演じる巴は賢くて熱意があり、感情をダイレクトに伝える女性。少し泥くささや一生懸命さを前面に出して、見てくださる方に新しい私を感じてもらえたらと思ってます。“悪女”は自分のなかでも極めてしまった感じがありますし、世間の皆さんにとってもお腹いっぱいじゃないかな、と(笑)」  ドラマの主人公は山下智久演じる寄生虫好きな変わり者の研究者。彼女の仕事にも“研究心”は不可欠だという。 「医者や弁護士などの専門職を演じるときは、どういう立ち居振る舞いや仕草をするか研究します。最近はメンタルトレーニングに興味があって、自分の考え方を変えることによって視野が広がるのが実感できてとても面白いです。若いころは目の前のことだけで精いっぱいだったけど、今はアクシデントもいい経験に変えていけたらなと。打ち上げでもネタにできますし」  今年でデビュー10周年。節目の年を迎え、自分の内面を見つめ直す機会も増えそうだ。 「昔から一人旅が大好きで、スリランカとか香港とか一人で行くのが全然苦じゃないんですよ。むしろ孤独を味わうことで普段、自分の周りに人がいることの幸せや大切さに気づけますし。その意味では私もよく『変わってるね』って言われます」  孤独を愛し異国に佇む美女――。どこまでも絵になるその美しさは、これからますます磨きがかかるだろう。 【菜々緒】 ’88年、埼玉県生まれ。身長172cm。’12年『主に泣いてます』でドラマデビューし、映画や吹き替えでも活躍。主な代表作は『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』『BG~身辺警護人~』『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』など。出演するドラマ『インハンド』(TBS系)は毎週金曜22時~放送中。出演はほかに山下智久、濱田岳ら。令和の目標は「家をキレイにすること。5月までに掃除をすると運気の流れがよくなるとネットで見たので(笑)、今、頑張って不用品を処分しています」 取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/中村和孝 スタイリング/柴田一宏(DRAGONFRUIT) ヘアメイク/吉田真妃(クララシステム) ※週刊SPA!4月16日発売号「今週の表紙」より
週刊SPA!4/23号(4/16発売)

表紙の人/ 菜々緒

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