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K-POPが世界で勝つ理由、Perfumeに感じたJ-POPの“余裕”

 韓国のボーイズグループ「BTS」(防弾少年団)のニューアルバム『Map of the Soul:Persona』が、韓国人アーティストとして初の全英チャート1位(4月19日発表)と、米ビルボードで3回目の1位(4月22日発表)を記録した。



 エド・シーラン(26)との共作曲「Make It Right」や、“24時間で最も視聴されたミュージックビデオ”のギネス認定を受けた「Boy With Luv feat. Halsey」なども収録した本作は、予約段階で300万枚を突破。再び世界を席巻するK-POPの象徴的な存在だと言えるだろう。

 他にも、4月12日に開催されたアメリカの音楽イベント、コーチェラには、ガールズグループの「BLACKPINK」が登場し、ツイッターのリアルタイムトレンドで1位になるなど大変な話題となった。


 そこで、改めて注目したいのがK-POPの世界戦略だ。確かに、“国策が後押しする組織票のおかげだろう”といった見方をする日本人も多い。筆者も、そんな世知辛い側面は少なからず影響しているだろうと感じてはいる。

K-POPが世界進出する背景に「韓国市場の小ささ」


 一方で彼らの姿勢から学ぶ点があるのも事実だ。フォーブスジャパンの『K-POPはなぜ世界で勝てるのか。BLACKPINKを手がけたプロデューサーが語る』(4月19日配信)という記事に、興味深い指摘があったので紹介したい。

BLACKPINK ARENA TOUR 2018

BLACKPINK ARENA TOUR 2018(Blue-ray)

 韓国のクリエイティブプラットフォーム「AXIS」のCCOで、数々のグループを育てたSINXITY氏(シン・シティ)。彼は、K-POPが世界で通用する理由として、韓国の音楽マーケットの小ささを挙げている。つまり、母国の人を相手に音楽で商売しようとしたところで、食べていけない
 だから、必然的に世界を目指さざるを得ないということだ。そうした経済的、社会的な制約から、アーティストの指導、育成がスタートしているのである。SINXITY氏は、こう語る。

<マネジメント会社では英語教育はもちろん、宗教的な理由でタブーとされているジェスチャーや言葉を、ダンスの振り付けに取り入れてしまったり、SNSで炎上を招く投稿をしないようにしっかりと教育することで、世界で戦えるアーティストを育成しています。>

 そのうえで、世界基準のトレンドに則った楽曲やサウンドプロダクションを目指しているというわけだ。これは欧米向けに限った話ではない。たとえば4人組ロックバンド「FTISLAND」は、ほとんど岡崎体育(29)がパロディでやる“Jロックあるある”そのもの。このことからも、K-POPとは、目立たないことによって居場所を確保し、利益を確定させていく音楽だとわかる。



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Perfumeにも感じたJ-POPの“余裕”

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