雑学

A型、AB型がかかりやすい重病は?血液型・病気リスク一覧

 血液型で本当にわかるのは、性格や人との相性ではなく、かかりやすい病気だった。最新の科学研究で明らかになった、病気の発症リスクと血液型の真実に迫る。
血液型

※画像はイメージです(以下、同じ)

医学界では常識の血液型別発症リスク

 血液型と聞いてまずイメージするのは、「血液型性格診断」ではないだろうか? ところが、「血液型で性格を判断するのはナンセンス」と血液専門医の久住英二氏は語る。 「『あなたは几帳面なところがある』と言われれば、自分にはそういった一面があるかもしれないと誰もが感じるはず。誰にでも当てはまる性格特徴が自分にだけ当てはまると感じる現象は、バーナム効果と呼ばれています。血液型と性格の間に、科学的根拠は一切ありません」  一方、世間的にあまり知られていない、血液型にまつわる興味深い事実がある。 「近年、大規模な集団疫学研究によって、血液型と一部の病気の発症に関連があることが科学的に証明され始めています。医学界では、性格診断ではなく、こちらのほうが常識です」  実は、血液型と病気の関連を調べる研究は、20世紀初頭から世界中の科学者によって行われてきた。そして、21世紀に入り、新しい発見が続いている。なかでも注目されたのは、’09年にアメリカの国立がん研究所が発表した、血液型と膵臓がんの発症リスクについての論文である。それによると、O型に比べてA型は1.32倍、B型は1.72倍、AB型は1.51倍も膵臓がんを発症するリスクが高いとしている。 「血液型別でここまでバラつきが出たことは、医学的にも注目されました。その後の研究で、血液型を決定する遺伝子と膵臓がんの発症リスクに関わる遺伝子が、同じ染色体上に存在することも判明し、遺伝子レベルで血液型と膵臓がんの関連が示唆されました」

A型はがん、AB型は認知障害になりやすい

 膵臓がんのほかにも、複数のがんが血液型と関連している。’10年にスウェーデンのカロリンスカ研究所が発表した研究では、A型はO型に比べ、1.2倍も胃がんの罹患率が高いことがわかった。東京医科大学は、’14年にO型患者はA型患者に比べ、前立腺がんの全摘術後の再発率が35%減少したと学会で発表した。 「血液型と関連のある病気は、がん以外にも報告があります。’14年にアメリカのバーモント大学が発表した論文では、AB型はO型に比べて、1.82倍も認知障害のリスクが高いと結論づけました」  さらに、’00年にアメリカの赤十字血液サービスは、B型は淋病にかかりやすいと報告している。 「淋病はオーラルセックスで咽喉頭の感染が増加しており、B型は特に注意が必要です。いずれにしても、病気予防には睡眠、食事、運動などの規則正しい生活が重要です。血液型で自分のかかりやすい病気を知ることで、健康意識を高めるきっかけとしてもらえたら」と久住氏は結ぶ。  新たな発見が相次ぐ血液型研究に、今後も目が離せない。
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