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夏の家族旅行は危険がつきもの。息子は熱中症、娘は泣き出し…

 首都圏は記録的な日照不足で冷夏となっているが、それでも気をつけなければならないのが熱中症。自覚のないまま症状が進み、重篤化することもあるからだ。
熱中症

写真はイメージです

 精密機器メーカーに勤務する中沢直孝さん(仮名・40歳)も以前あるイベント会場に家族で出かけたところ、当時小学生だった子供が熱中症になってしまったという。

炎天下の猛暑のなかで2時間待ち

「もう5年も前のことですが、サッカーのC.ロナウド選手が来日した際のイベントでのことです。平日でしたが仕事が休みなこともあり、彼の大ファンだった息子にせがまれて妻と6歳になる娘との家族4人で出かけたんです」  このときC.ロナウドは、国内美容健康器具メーカーの製品開発パートナーとイメージキャラクターを務めており、プロモーション活動のために来日。中田さん親子は彼をひと目見ようと、自宅のある金沢を朝4時に出発。車で4時間半かけてイベントが行われる中部国際空港に向かったという。
イベント会場の様子

イベント会場の様子

「ただし、イベントは空港ターミナルの中ではなく、滑走路に隣接した屋外の特設会場。イベントは10時半からで2時間前には着きましたが、すでに多くの人で大混雑していました」  当日の名古屋は最高気温35度を記録した猛暑日。直射日光がガンガンに照りつけ、風もほとんど吹いていなかったとか。しかも、会場に集まったファンは約5000人。人混みのなかにいるとなれば、体感温度は40度を超えていたかもしれない。 「会場近くの駐車場に着いた時点で気温は30度を超えていました。さすがに幼い娘には厳しいと思い、妻と車で待ってもらうことにしたんです。それで息子と会場に入り、指定された場所でイベントが始まるのを待っていたんですけど、何もしないでジッと立っているだけなのに滝のように汗が流れて本当にしんどかったです。自分1人だったら絶対すぐに帰っていたでしょうね」  一緒にいた息子は、憧れの選手にもうすぐ会えるとあって大はしゃぎだったが、それも最初のうちだけ。そのうち口数も減り、やがてその場にしゃがみ込んでしまったそうだ。 「でも、ほかの子供もその場に座り込んでいましたし、暑くて疲れてしまったとは思いましたが、この時点ではそこまで体調が悪いようには見えませんでした。むしろ、私のほうがぐったりしていたんじゃないかなと思ったほどです」
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イベント終了後、息子は体調不良を訴え……
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