更新日:2023年04月19日 21:08
ライフ

“イケてるオジサン”の働き方って? 原カントくんに聞いてみた

ラジオなどでも活躍する原利彦氏

我がない分、後輩として使いやすかったのかも

「’12年に水道橋博士が始めたメールマガジン『メルマ旬報』の仕事に関わることになったんです。博士に『監督業務を任せたいけどイマイチ監督感が足りないからおまえは“原カントくん”だ!』とたけし軍団のノリで命名されて(笑)。それで、’15年頃から博士の出ているBS番組に一緒に出たりしているうちにちょっとずつ“原カントくん”として知られるようになって、出演の仕事が増えていったような感じですね」  要所要所で新しい世界に引っ張ってくれる先輩に出会えている原氏。誰にでもそんな幸運が訪れるわけではないと思うが……。 「僕は『絶対これをやりたい!』といった我がない分、後輩力が高く、使いやすかったのかもしれません。小さい仕事でもギャラが安くても基本頼まれたら受けるし、それが結果的に楽しい仕事、幅広い仕事に繋がるのかな」  40代は、仕事の場で「認められたい!」という願望が一番強くなる時期。だが、我を通せば認められるわけではない。 「もし会社に所属してある程度の立場が保証されているなら、本業以外では丁稚奉公みたいな気持ちで小さな仕事にも取り組んでみたほうがいい。肥大したプライドを一回棚卸しすることで、仕事が広がる場合もあるし、本業があってこそいろいろな仕事ができるのだと謙虚になれます」 「後輩力」が自由に働くイケてるオジサンへの近道なのだ。 <イケオジ3か条> ●オジサンのプライドを一度棚卸ししてみる ●本業以外の仕事は丁稚の気持ちで取り組む ●社外で自由に働く分会社には仁義を通す <原氏のあゆみ> ’75年 香川県生まれ ’98年 京都大学を卒業後、博報堂に入社 ’98年~’01年 営業部で航空会社を担当 ’01年~’09年 出版広告担当 ’09年~ 博報堂ケトルに参画 ’12年~ 博報堂ケトルに正式所属。水道橋博士の『メルマ旬報』に関わり、「原カントくん」と命名される ’15年~ BS12トゥエルビ『BOOKSTAND・TV』に水道橋博士とともに出演開始 ’19年 渋谷のラジオ、J-WAVE、ラジオ日経などに出演中 【原利彦氏】 博報堂ケトル執行役員。44歳の今も、いい意味でプライドがなく「後輩力」を発揮する原氏。「元博報堂の先輩・箭内道彦さんが運営する渋谷のラジオのギャラは、実はおいしい『はちみつ』だけなんです」(笑) 取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/福本邦洋
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