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山奥で車が脱輪し携帯は圏外…廃墟マニアを襲った悪夢とは

 秋は気温的にも過ごしやすく、行楽にはベストシーズン。虫も少ないため、夏を避けて秋にキャンプする人もいるようだ。
秋

写真はイメージ(以下同)

 設計会社に勤める白田修宏さん(仮名・33歳)は、キャンプ好きで廃墟マニア。若いころは秋になると、休日のたびに各地へ探索に出かけていたとか。

廃墟探索の途中、山道で車が脱輪!

「車にはテントや寝袋をはじめ、普段からキャンプ道具一式を積んだまま。今は結婚して子供もいるので滅多に行けませんが、20代前半のころは金曜夜に仕事が終わったら家に戻って着替え、そのまま車で出かけていました。  1人だったときはもっぱら車中泊でしたけど、同じ趣味の仲間と行くことも多く、そのときはキャンプ場に泊まってました。時間が遅いんで食事は作ったりはせず、買ってきたもの飲み食いするばかりでしたけどね」  彼にとっては翌日の廃墟巡りがメインのため、朝のうちに片づけてキャンプ場から撤収。廃墟の場合、ネットなどの各スポットの情報を比較的簡単に得ることはできるが、住所や詳しい行き方など肝心のアクセス方法については紹介されていないことが多いという。  このときも大まかなエリアまでしか特定できなかったため、幹線道路(県道)から入る細い山道を一本ずつ調べていたそうだ。 「目的地は何十年も前に閉山された炭鉱施設。山道は一応車も入れるようになっているのですが道幅が狭く、道も荒れ放題でした。だから、気をつけて車もノロノロ運転で走らせていたのですが、自分の不注意でうっかり脱輪させてしまったんです」

助けを呼ぼうにも車が通らない!

山奥 現場は幹線道路から山道を500メートルほど入った場所。だが、幹線道路に出ても沿道には民家もなく、交通量も少ない。集落は10㎞以上先まで行かなければならない本当の山奥だ。  さらに運が悪いことに携帯電話も通話圏外。廃墟仲間の友人も最初から白田さんの車に同乗していたため、歩いて助けを呼びに行くしかない状況だった。 「とりあえず、2人で幹線道路まで出て集落があるほうに向かって歩くことにしたんです。けど、そこも一部の人から酷道(こくどう)と呼ばれるような道で、日中でも車がほとんど通らない(笑)。30分ほど歩き、ようやくトラックが1台通ったので両手を大きく振って止まってもらおうとしたのですが、そのまま素通り。人が歩いているような場所ではないため、警戒されたのかもしれません。  私も逆の立場でもスルーしたかもしれませんが、いざこれをやられるのは辛かったです。過ごしやすい秋晴れの日でしたが歩いているうちに汗は止まらなくなるし、しかもトラックが通過してからは車が全然通らなず、このまま遭難するんじゃないかって思ったほどです」
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道を塞いで無理矢理止まってもらった!
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