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AVで妻を寝取られる役“ネトラレ俳優”松本洋一の意外なこだわり「NGにしているのは…」

“禁断の愛”を盛り上げるために…

不倫

“禁断の愛”として背徳感が強まれば強まるほど、視聴者の心も揺れ動かされる。画像はイメージです(Photo by AdobeStock)

 ネトラレ役は作品における立ち位置としては脇役なので、存在感を出しすぎてはいけない。そんななかでも、“視聴者の琴線に触れるような演技”を目指しているという。 「女優さんを見たい人が大半だとは思いますが、AVを見慣れた人が見ても楽しめるような演技ができれば、と思っています。たとえば、夫婦役ならいかに仲良くみせられるかで、いざ寝取られた時に、妻の葛藤とか、それでも止められない本能とか、内面に深みが増すというか……妻と不倫相手の男が際立つじゃないですか。  台本を読んでいて思うのが、やっぱり寝取られてしまう男って『お前が悪いから寝取られてしまうんでしょう?』というのが多いです。AVにも色んな見方があって、視点を変えてみたら面白いと思いますよ。反面教師じゃないですが、勉強になることもあるんじゃないかなあ」  とはいえ、ネトラレ役ゆえのキツかった現場も少なくないという。 「肉体的にはツラいことが多いかも。地面に転がされるとか、縄で縛られるとか、酔いつぶれて寝ているとか。妻と不倫相手が絡んでいる横で、ずっと寝ている設定だから、画面の隅っこにいなくちゃいけないとか。最近はもう慣れちゃって、喘ぎ声を聞くと眠くなります(笑)」
松本洋一

ネトラレ役は、縄で縛られたまま地面に転がっていないといけないこともある。そんな時は、体中が痛くなるそうだ

 あくまで主役の女優や男優を最優先で考え、ふたりを引き立てる役に徹しながら衣装や小物を選ぶ。たとえ画面にはあまり写っていなくても……。そこにネトラレ役としてのプロフェッショナルな一面が垣間みられる。最後に松本さんにとって芝居とは何なのか聞いてみた。 「自分探しですかね。口では『芝居なんてキライ』って言います。大変で面倒くさいし、疲れるし、精神との向き合いがしんどい。でも僕は、芝居のことしか考えられないんですよ。AVも普通の現場も結局いっしょ。だから、これからもずっと芝居を続けていきたいですね」<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/長谷英史>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
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