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ヘビィーな人生相談に答えるのが、じつは大変ではない理由/鴻上尚史

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ヘビィーな人生相談も大変ではない理由

 どんなに長く仕事をしていても、「え!? そんなに評価されるの?」と予想が外れることがあります。知ってる人は知ってるかもしれませんが、約1年前から、おいら『ほがらか人生相談』というものを始めました。  朝日新聞出版が発行している『一冊の本』という小冊子とネットの「AERA dot.(アエラドット)」での連載です。  相談の内容が、「個性的な服を着た帰国子女の娘がいじめられそうです。普通の洋服を買うべきですか?」とか「うつになって妹が田舎に帰ってきましたが、世間体を気にする家族が、病院に通わせようとしません」とか「今年入籍したばかりの妻が、酒を飲むと暴言をはきます」なんていう、『ほがらか人生相談』というタイトルなのに、全然、ほがらかじゃない相談がどっと集まりました。  自分としては、普通に回答していたのですが、気がつけば、「5000万PV突破」という閲覧数だと、担当編集者が教えてくれました。  寄せられる相談も、月平均60本以上で、もう700以上の相談が集まっているそうです。  こんなに反応があるとはと、ちょっと、キョトンとしています。  毎月、ヘビィーな相談に答えるのは大変でしょうと、いろんな人に言われるのですが、じつは、そんなに大変ではありません。  これまた知ってる人は知ってますが、おいらは演劇の演出家を40年ぐらいやっています。  劇団でも、一回限りのプロデュース公演でも、人間が集まりますから、何らかのトラブルはいろいろとあります。  でも、初日は近づき、幕が開いたら楽日まで、公演を続けなければいけません。「ショウ・マスト・ゴウ・オン」です。  何があっても、ショウは続けなければいけないのです。  なので、いろいろとゴタゴタが起こったら、なんとか「明日も公演できる方法」をずっと考えてきました。
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すべては明日、幕を開けるために
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