いや、そういう人も、今からでも遅くない。がんばって1000万ちょい出せば、中古フェラーリが買えるのです！ 値下がりするリスクもゼロじゃないけれど、投資信託と違って、所有するヨロコビで超絶お釣りがくるので大丈夫。マニアなら。 　でも、いまや1000万円ちょいで買えるフェラーリは、かなり限られてきた。 　庶民系のフェラーリ愛好者の間では、F355（’94年～’99年生産）が不動の一番人気なのですが、一番人気だけにしっかり値上がりしていて、最近は2000万円を超える中古車も。それより新しい360（’99年～’05年生産）のほうは、やや人気薄なのでまだ1000万円くらいでイケる。あとは、これまた不人気の348（’89年～’94年生産）と、私が買った328のGTS（’85年～’89年生産）。狙い目は、おおむねこの4モデルですね！ 　ホントは、庶民がフェラーリを買うこと自体、人類の想定外なんですが、現に私は12台も乗り継げたので、確実にイケます。 　それより古いフェラーリは、ほぼ博物館モノなのでヘタすりゃ数千万円。新しいモデルも、超高性能化のため最低3000万円。しかも新しいモデルは、フェラーリ本社の方針により、正規ディーラーが徹底的に高値下取りして値崩れを防いでいるため、まるで値段が下がらない。限定モデルは、出た瞬間に最低でも1000万円超のプレミアがつく。 　庶民に残されたフェラーリは、328、348、F355、そして360だけなのです！ 正確にはモンディアルとかもあるけど、マニアックすぎるので割愛。 　先日は、恒例の主催イベント「大乗フェラーリミーティング」に、181台のフェラーリが集まってくれたのですが、モデルごとの台数を数えたところ、F355が51台、360が44台で他を圧倒。続いて328が16台、348が15台で、激安ゾーンの4モデルが7割を占めました！ 激安フェラーリ最高！ 　1000万円ちょいでフェラーリに乗れて、値落ちしないし値上がりもある！ 一度買っちまえば、アラブの王様みたいに次々と乗り換えることもできて、周囲（カーマニア）からもソンケーされる！ あ～なんてシアワセなんでしょう。フェラーリを買わないヤツはバカ！ 【結論！】 フェラーリは維持にお金がかかるだろうと思うでしょうが、あんまりかかりません！ だってあんまり乗らないから！ じゃなんのために買うかって？ そりゃエベレストだからだよ！ 毎日エベレストに登るかってんだ、バカ！ 1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中