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野良猫マニアが教える最高の「猫映えスポット」ベスト5

 年末年始の長期休暇、混雑や日頃の疲れを理由に旅行をあきらめた読者諸兄も多かろう。でも、閑散とした地でのんびり旅ができるとしたら……? 偏愛マニアが“独断”で決めた「好きな街」へ繰り出し“新たな扉”を開けてみてはいかが?
野良猫マニアの好きな街

那覇市の商店街でくつろぐ野良猫。「沖縄の人たちの寛容さや街並みに影響されているのか人懐っこい猫が多いですね」

野良猫マニアが教える最高の猫映えスポット

 自由気ままな生活を楽しんでいる。そんな野良猫を20年近く追いかけ撮影をし続けている動物写真家の佐々木まこと氏は、「野良猫にしか出せない表情がある」と語る。 「基本的に家や猫カフェにいる猫は当然安心しきっている。でも野良の場合は警戒心から威嚇したり、人懐っこく近づいてきたり、顔を合わせるたびにいろんな猫の表情が撮影できるのが楽しいんです」  野良猫も街のロケーションが変わると、より映える存在になる。 「神戸北野異人館街は明治時代に造られた洋館が立ち並び、野良猫も異国情緒が溢れた印象になるんです。日本有数の温泉地・別府では竹瓦温泉や鉄輪温泉のエリアがオススメ。“看板猫”がいる温泉宿もあるので“温泉&野良猫三昧”が楽しめて満足感がありますよ」  また、ひと味違った風景が楽しめるのは島で暮らす猫たちだとか。 「沖縄の第一牧志公設市場(現在は建て替え工事中)周辺にある商店街では、飼い猫と野良猫がじゃれ合って遊ぶ姿が見られるのも南国特有のユルさ。淡路島の岩屋商店街では狭い路地裏に野良猫ファミリーが日向ぼっこをしていたりして、見ているこっちもゆったりした時間が過ごせるんです」  日常で街歩きと野良猫探しを両方楽しむためのコツとは? 「活動が活発になるのは朝と夕方。野良猫が集まる“猫溜まり”を数か所は押さえること。一か所で粘るより、街歩きを楽しみながら観察するほうが意外な表情に出会えるチャンスは多くなりますよ」

野良猫マニアの好きな街ベスト5

1)大阪府・堺市 仁徳天皇陵古墳と隣接する大仙公園が野良猫の”猫溜まり”が点在しているため、多くの姿を見ることができる。「堺東駅周辺の立ち飲み屋街にも野良猫が頻繁に訪れます」 2)兵庫県・淡路島 淡路島の岩屋港エリアは、昭和のような懐かしい街並みが広がる。「ノスタルジックな街で野良猫を見つける楽しさもあり、瀬戸内海の新鮮な魚料理もおいしい」
野良猫マニアの好きな街

淡路島の岩屋では、細い路地が入り組んでいるので探索しているだけで野良猫たちと出会うことができる

3)大分県・別府市 地元の猫写真家が「猫見学ツアー」を開催するほど、野良猫に関しても寛容な街。「源泉から立ち上る湯煙を背に寝そべる野良猫たちを見られるのもレアな体験です」 4)沖縄県・那覇市 第一牧志公設市場の近くの商店街ではローカルグルメの食べ歩きもオススメだ。「地元民が通うソーキそば屋や居酒屋に立ち寄りながら、野良猫探しをするのもありです」 5)兵庫県・神戸市 明治時代に建てられた異人館が立ち並び、車が通れないような狭い路地も多くそこに野良猫がいる。「異国料理店の数が多いので食べ比べをしてみるのも面白いですね」 【選者/佐々木まこと氏】 街がメインフィールドの動物写真家。現在、「CREA WEB」にて連載中。写真集『のらのいる風景』(鈴屋出版)が12月30日発売 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!12月24日発売号「マニアが選ぶ[好きな街]ランキング」特集より

週刊SPA!12/31・1/7合併号(12/24発売)

表紙の人/ 長渕 剛

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