100円で買った中古PCが3万7000円に。投資に欠かせない目利き力を養う方法
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
iPodは後に大ヒットしますが、2001年当時、iPodという存在は、ほぼ知られていませんでした。
新しいモノはなかなか認知されませんが、そういったことだけでなく、初代iPodには様々な問題がありました。まず、保証は90日間と短く、定価も4万7000円程度と高額。さらに、iPodは当時、条件を満たすMacでないと使用できなかったため、ユーザーがかなり限られていたのです。
そういったことから、プロと呼ばれる評論家筋からは、iPodはかなり不評だったといえます。
確かに、その時点の一般論でiPodを評価すると「ダメ」だったでしょう。しかし、MDの問題点や、MP3の本質を目利きできれば、iPodがいかに優れた製品か、すぐにわかるわけです。
ですから私は、初代iPodが発売後すぐに購入。MDには目もくれませんでしたが、iPodはいち早く購入したのです。
ただ、iPodを最も早く買った私は、周りの友人から、最新型MDを持っている人のようにイケてるヤツだと思われませんでした。むしろ、変なモノを買った変人のようにも見られ、あまり共感を得ることが無かったといえます。
しかし、その3年後ぐらいからiPodは大流行。私の目利き力は正しかったわけです。
目利き力には情報力が大切ですが、判断する際は「今の常識にとらわれるとダメ」だということです。「今こうだから、ダメだ」と判断するのではなく、「こういう前提があるから、こういう未来が望ましい」というように考えなくてはなりません。
そして、そのことは他人からは瞬時に理解されないため、まわりに影響されていてはダメ。自分の価値観を持つということが重要だといえるでしょう。『もう新品は買うな!』 もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう |
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