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新品6万2000円のMacBook Airは6年後にいくらで売れた?

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私はケチなので、お金を使うことにはかなりシビア。モノを買うときは特に「いくらで売れそうか」を気にします。通常、モノを買う場合、その本体価格をみて「高い」か「安い」かを判断しますが、「いくらで売れそうか」ということを考えると、その基準は変わるのです。

斉藤由貴生

 高級腕時計は、1つ数十万円、数百万円といった高級品ですが、私は躊躇せず購入します。なぜなら高級腕時計の価値は下がりづらく、これまでの私の経験でも、買った値段と同額以上で売れたことが多いからです。  それに対して、家電製品などは、買った値段と同額で売るのは困難。特に、白物家電はそういった傾向があるため、例え1万円の湯沸かし器だったとしても、私は買うということに慎重になります。  そんな私が、今回お伝えさせていただくのは、パソコンのスマートな買い方についてです。

スマホより安くパソコンが買える時代のパソコンの買い方

 最近は、個人でパソコンを持つ人は少なく、スマートフォンやタブレットなどで、その機能を十分補えているという方も多いかもしれません。しかし、私は個人でもパソコンを所有することはメリットが多いと思っており、スマートフォンだけで生活することはできません。まして、今やパソコンはスマートフォンより安く買えるぐらいの代物であるのです。

最新のスマホであるiPhone 11は7万4800円(税別)~

 スマートフォンでも、ネットや動画再生など、様々なことができますが、意外と自由が効かないというデメリットがあるのも事実。パソコンからだと無料なのに、スマートフォンからだと有料というコンテンツも少なくありません。まして、細かいことまで調べようと思った場合、やはりパソコン向けコンテンツのほうがリッチであるため、「もっと知りたい」という欲求にはパソコンが最適です。  また、スマートフォンは情報の“受信”が主。情報を作ったり“発信”するためには、パソコンが欠かせないでしょう。もちろん、スマートフォンの音声認識はかなり進化していますが、その機能で作り上げた文章を最終的にブラッシュアップするのは、パソコンが適しているといえるのです。  ですから私は、私生活でもパソコンを持つということが重要だと考えます。そして、パソコンも「売る前提で買う」ということにより、お得に付き合うことが可能であるのです。

新品6万2000円のMacBook Airはいくらで売れた?

 先日、私はこれまで使っていたMacBook Airを売ったのですが、その売却額は約3万5000円。6万2000円で新品購入し、約6年使った状態でも、3万円以上という売却額で売ることができました。

新品6万2000円で買って3万5000円で売却したMacBook Air

 MacBookは、ノートパソコンの中でも価格帯が高く、高級品というイメージがあります。その一方で、激安ブランドならば、新品3万円台で購入可能なノートパソコンがあるでしょう。  しかし、パソコンの場合、3万円台の個体とMacBookでは、体感できるほどの性能差がありますから、安いモノを買うと後々後悔するかもしれません。そして、「売ることを前提」とした私の買い方だと、MacBook Airの実質消費額はなんと2万7000円。格安ノートパソコン並の価格でMacBookを使うことができるのです。  ちなみに、私が売ったMacBookは、自らの著書『もう新品を買うな!』を執筆した機体。「執筆の思い出にとっておこう」なんてなりそうですが、私の場合躊躇なく売ります。なぜなら、売れるうちに売っておかないと、ノートパソコンの価値は下がるからです。  腕時計の場合、古くなったら逆に価値が出るということがありますが、パソコンの場合、そういった価格変動をするモノはほぼありません。私が知る限りでは、値上がりしたパソコンはApple1ぐらい。初代iMacもG4 Cubeも20th anniversary macintoshも、中古相場はここ十数年変化がないのです。

1998年に登場した初代iMacは、スティーブジョブズ復活の記念碑的製品だが、中古は1万円程度

 では、なぜ今MacBook Airに価値があるかというと、それは「使い物になる」からだと思います。

1997年にアップルコンピュータ20周年を記念して販売。当時の定価は約88万円だったが、後に新品でも20万円台となった。ここ数年の中古は10万円前後

 G4 Cubeは、MoMAにも永久収蔵される銘品ですが、現代では使いモノになりません。それに対して、MacBook Airは6年前の製品でも、まだまだ使用可能であり、その使いやすさと人気度から、需要が多いのでしょう。  また、MacBookに限らず、90年代後半以降のApple製品はラインナップがシンプル。一般ユーザーからしても、商品構成が認知されやすく、1つ1つの製品も開発リソースが集中されているため、よくできています。

2000年に登場したG4 cubeは、MoMAにも永久コレクションされている。しかし、中古は2万円前後という相場

 Apple以外のメーカーだと、ラインナップ数が多く、ユーザーから「モデル名」まで認知されている商品は、あまり多くないでしょう。ThinkPadや、レッツノートなどは有名ですが、「Xシリーズ」などモデル名自体の知名度はApple製品にかなわないと思います。ただ、ThinkPadやレッツノートもファンが多い製品であるため、比較的売りやすい側面もあります。  パソコンを買うときに重要なのは、よくできた製品を選ぶこと、それがどんなモデルか認知されていること、という点であるのですが、そういった要素を含む製品の場合、アフターマーケットにおいても、きちんとした需要が生まれるのだと思います。  こういったことは、ノートパソコンに限らずありとあらゆる製品にとって重要だと感じます。1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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