松屋、吉野家、すき家…PayPay×牛丼屋で40%の大型還元。オススメ店舗は?
ラーメン屋と牛丼屋は、日本のサラリーマンにとっては非常に強い味方である。腹ごしらえに牛丼チェーン店に飛び込んで、短時間のうちに丼を平らげる。安くてボリュームのあるメニューが揃う牛丼屋は、日本人の生活に欠かせないものだ。基礎インフラと表現してもいいだろう。
ところで、最近では「サラリーマン」という単語を使うと意識の高い人たちからいろいろと突っ込まれてしまうことがある。しかし、筆者はここで敢えて「サラリーマン」を多用したい。実はこの単語は、海外の財界関係者の間で十分通じる言葉になっている。「office worker」とは違う独特の文化や風習を持った、日本のサラリーマンという意味合いだ。そのサラリーマンが日本特有の昼飯文化を形成した事実は、誰にも揺るがすことはできない。
「首都圏で働くサラリーマン向けのキャッシュレス決済関連記事を書けないものか?」
筆者がそう思案していた矢先、驚くべき話題が舞い込んだ。1月17日、PayPayが2月から開始する新キャンペーンを発表した。対象店舗及び自動販売機のPayPay決済で、支払い総額の40%分のPayPayボーナスが得られるという内容だ。しかもこの対象店舗の内訳を見ると、日高屋、松屋、吉野家、すき家、はなまるうどん……という具合に、サラリーマンの憩いの場が勢揃いしているではないか! ちなみに、大衆向けのラーメンチェーン店で知られる日高屋では既にキャッシュレス決済に対応している。
【参考記事】⇒日高屋、ブックオフは買取も対応…キャッシュレス決済できる意外な店
この新キャンペーンは2月1~29日まで開催される。付与上限は1回500円、期間中は1500円相当額まで。これはPayPay残高での支払いが対象で、ヤフーカードを含むクレジットカードとの紐付けによる支払いは対象外だ。なお、Yahoo!プレミアム会員への還元率は最大50%。
限られた小遣いの中で生きなければならないサラリーマンにとって、これは決して規模の小さい話ではないはずだ。同時にこのキャンペーンは、PayPayが「日本人の平日」を考慮したことを証明している。
一昨年、PayPayは俗に「10万円キャンペーン」と呼ばれるものを実施し、大きな話題を巻き起こした。運が良ければ最大10万円分のキャッシュバックがその場で発生するというもので、主に家電量販店を舞台にしたキャンペーンでもあった。要は大型の買い物を想定した内容だ。
しかし、このキャンペーンに対するテクノロジーメディアの声は決して明るいものではなかった。所詮はソフトバンクグループのサービスが大手家電量販店で行う一過性の催し物、という見方が強かったのだ。それが終われば、PayPay自体が忘れ去られてしまうのではないか――。
対して今年2月から行われる40%還元キャンペーンは、一般市民の生活に根付いた店舗が舞台である。実はPayPayは、先述の10万円キャンペーン以降はより日常的な店舗でのポイント還元に舵を切るようになった。PayPayを「日常的なアプリ」にするためには、平均的な経済レベルで生きるユーザーが平日昼間に行くような店を想定しなければならない。
以上の理由から、PayPayがかつての10万円キャンペーンのような企画を打ち上げる可能性は高くないだろう。代わりに、サラリーマンや子育て中の母親が普段行き慣れている店を中心にした還元キャンペーンが続々と実施されるはずだ。そしてその先にはPayPayの「スーパーアプリ化」があるが、このあたりについては本記事では割愛させていただく。
そんな牛丼屋にも、当然ながらキャッシュレス化の波が押し寄せている。
有名チェーン店でサラリーマン向けのPayPay大型キャンペーンが実施
一昨年の「10万円キャンペーン」は失敗だった?
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ