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乱立するプログラミング教室に通えば、子どもは本当に賢くなるのか

入会時に数万円の教材を購入させる教室も

プログラミング02

*画像はイメージです

 実際、文科省が公開している『小学校プログラミング教育の手引き』にも、小学校プログラミング教育で育むべき資質・能力について「発達の段階に即して、“プログラミング的思考”を育成すること」と記されている。  しかし、多くの親にとってプログラミング教育の目的など知るべくもない。子供の教室選ぼうにも、目新しい教材やメソッドを提唱する教室に目が行くのも無理はないだろう。 「フランチャイズの習い事教室は、プログラミング専門の教室というよりは、英会話もやるし算数もやるといった複合型のパターンが多い。中には、4月開校の塾なのに3月まで講師を募集しているところもあります。恐らく、プログラミング専門の講師というよりは、本部が配布するマニュアルにそって授業を進めるだけの人材でしょう」  最近では入会の段階で数万円もする製作キットを買わせる教室も珍しくない。しかし、生徒が一斉に同じキットで同じロボットを作ったところで、どこまでプログラミング的思考が身につくのか、という疑問は先に橋爪氏が指摘した通りだ。  先行きが見えない時代だからこそ、親は子供が将来困らないようにと必死なってならいごとに通わせる。そうした親の不安につけこんでビジネスを行う教室も少なくないようだ。 <取材・文/田中よし子>
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