朝起きるのがつらい人へ。すっきり目覚める朝ストレッチを整体師が伝授
春は季節の変わり目で、カラダのリズムがくずれがちな季節。そのうえ、新型コロナストレスやテレワークで生活リズムが乱れ、「朝起きるのがツライ……」と感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、大手整体サロン「カラダファクトリー」の整体師、沼口依世さん直伝「朝の目覚めをよくするセルフケア方法」をご紹介します。
皆さんは、寝ている間に「体のコリがむしろひどくなった」という経験はありませんか?
日中はデスクワークでずっと座っている人は、背中やお尻などの筋肉がこわばりがち。猫背だと特に、胸の筋肉が固く凝り固まってしまうそうです。一方で、一日中外回りなどで立っていることが多いと、太ももやふくらはぎの筋肉疲労が溜まり、その疲労した足腰を補うために、背中や肩に必要以上に負荷がかかってしまう。そして、その凝り固まった筋肉をほぐさないままでいると、睡眠にも影響が出てくるのだとか。
腕から背中、肩、腰など体の緊張状態を解放させないで眠ると、睡眠の質が下がる。また、体がこわばり血管が収縮したままだと体温も下がらず、うまく寝付けないそうです。
こわばった体のままで寝てしまうと、深い眠りが阻害される……でも逆に考えれば、こわばった体や筋肉をほぐしてから眠りにつけば、睡眠の質を改善できるということですね。寝る前に体に優しい刺激を与えてぐっすり眠り、脳まで休めるようにしたいものです。
では次に、朝の寝起きに注目したいと思います。
実は、目覚めを左右するのは根性論ではなく、“交感神経を意識的に活発化させる”ことだそうです。
なんだか安心しました。私の寝起きが悪いのは、根性が足りないからではなかったんですね。では、具体的にはどのようにすれば良いのでしょうか?
日中は活動的な交感神経が優位に働き、逆に夜間は鎮静的な副交感神経が優位となり、体を休ませるようになっているのが体のメカニズム。そのため、目覚めに有効なのは、筋肉を動かして血行を促進し、交感神経に刺激を与えるような動きを取ることだそうです。
「寝起きには意識的に身体を起こす刺激を与えましょう」と提案されているのは、『カラダファクトリー』の整体師、沼口さん。国内外に330店舗以上を展開する『カラダファクトリー』の全整体師ランキングで3回トップに輝いた沼口さんが、セルフストレッチを伝授してくれました。ベッドや椅子に腰かけてできるので、自宅でも簡単に実践できます。
Step1 胸式呼吸
この動作を1分ほど繰り返してみましょう。
①肋骨に手を当て、鼻から息を大きく吸います この時肋骨を広がるのを手で確認しましょう
②肋骨を軽く押しながら、吸った息を口で吐き切ります
※息を吸ったときに肩が上がらないように注意をしましょう。肋骨を横に広げるイメージです。
※腹式呼吸ではないので、おなかが膨らまないように注意をしましょう。
※ゆっくり長く吐くとリラックス効果がありますが、朝の胸式呼吸は目覚めのために力強く吐き切りましょう。
Step2 末端のストレッチ
この動作を1分ほど繰り返してみましょう。
①手と足の指を握って開いてを繰り返します
②足首や手首も回していきましょう
※末端から血流を上げていくことで、自律神経の働きもよくなってきます。
※足がつりやすい方は、足指や足首をしっかり動かしてから伸ばしましょう。
Step3 からだひねりストレッチ
この動作を3分ほど繰り返してみましょう。
①大きく息を吸いながら 両手を上にあげ、伸びます
②息を吐きながら 体を右にひねります
③息を吸いながら正面に 戻り、上に伸びます
④息を吐きながら 体を左にひねります
※両手を上に引っ張られるイメージで上にあげましょう
※体幹の刺激をすることで、大きな筋肉が動き、さらに血流アップ!
寝付きが悪いのは「体のコリ」が原因
体を意識的に動かすと目覚めやすくなる
起きたらすぐ実践! 徐々に体を起こす目覚めケア3選
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