更新日:2020年08月12日 11:23
お金

東京ディズニーリゾート、休園4か月目でも株価はV字回復…なぜ?

コロナ禍でも稼ぐ“舞浜の主”

 そんな“サービスエリア”のような存在であるオリエンタルランドは、先日その強みをさらに活かす作戦に出ました。5月26日より、同社は「東京ディズニーリゾート・アプリ」にて、パークで販売しているグッズのオンライン販売を開始。グッズ販売は、元々同社のテーマパーク事業の売上の約35%を占めている稼ぎ頭の一つです。オンライン販売の初日は、注文開始時間の午前9時前からサイトが混雑となり、コロナ禍の今でも、グッズ販売の売上は伸びることが予想されます。  実はオリエンタルランドは、常に最悪のシナリオを想定している企業ではないかと筆者は考えます。  1年間売上0円でも会社が現金を持っていることに加え、ディズニーリゾート再開後も需要の戻りが鈍くなることを見越し、みずほ銀行などから2000億円の融資枠を設定しているのです。今なお混乱が続く状況ですが、潤沢な現金保有、そしてネット販売の開始など同社には明るい未来しか見えません。  コロナが落ち着いた頃には、“A WHole New World”を見せてくれると確信しています。
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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