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歌舞伎町化する西川口、コロナ禍で中国マフィアの進出が加速

歌舞伎町の大ボスの元部下が進出してきた

 中国系アングラビジネスが興隆するなか、西川口は反社会的勢力にとっても巨大な利権となりつつある。同地で10年前から中華料理店を営む店主は言う。 「最初に流入してきた中国系の風俗店は福建人オーナーが多かったですが、当時は組織的なケツモチというのもなかった。そこに5、6年前から半グレの怒羅権や、彼らと関係の深い東北グループが進出してきた。西川口は昔から関東の某組のシマですが、中国系の風俗店やクラブ、カラオケなどは管轄外のよう。最近では、歌舞伎町や池袋、立川で中国系の店を仕切る東北グループのボス・Eが勢力を拡大している。Eは50歳くらいで、’00年代に歌舞伎町をはじめ、東京じゅうの繁華街でその名を轟かせた中国マフィアの大ボス・Dの元部下といわれています」  前出のYさんによれば、コロナ禍で歌舞伎町や池袋などの高いテナント料を払えなくなった中国系風俗店が西川口に移転する流れもできており、抗争の火種となる要因が増えているという。 「今のところ衝突こそ起きていませんが、水面下でシマの奪い合いが激化すれば、’90年代の歌舞伎町のような血で血を洗う抗争が巻き起こる可能性もあります」  第二、第三の青龍刀事件が西川口で勃発する日は来るか!? 歌舞伎町化する西川口の怪<中国系の地下ビジネス> ▼地下カジノ 駅東口に中国マフィアが運営する地下カジノが存在。雑居ビルの上層階にあり、スタッフも客も中国人のため警察も把握しにくい。ビルには監視カメラが数台設置されているそうだ。地下カジノは全部で2~3軒あるという ▼本番風俗 男性向け中国系エステ店が20店舗以上あるが、多くは性的サービスを提供している。取材班が実際に店舗に電話し確認したところ、少なくとも4 店で本番を行っていた。料金は60分1万2000円が相場のようだ ▼違法薬物 中国マフィアの重要なシノギの一つとなっており、中国から持ち込まれた覚醒剤が売られているという。こうした違法薬物は、違法カラオケ店の個室などで密かに売買され、日本国内に広がっているようだ ▼違法美容サロン 西川口に急増している中国人専用美容サロンだが、その実態は医療資格を持たないスタッフによる違法美容整形だ。二重手術やヒアルロン酸注射などを行う店舗が駅周辺に数店あるほか、近隣マンションでも増殖中だ ▼違法カラオケ 大部屋の個室が1時間1500円程度で利用可能。関係者によると、カラオケ機器は中国から持ち込まれており、JASRACへの支払いはおろか関連営業許可も取得していないという。日本人の入店は基本的に断られるという。 歌舞伎町化する西川口の怪
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西川口が抱える歌舞伎町との共通点
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