仕事

無料で食料をもらえるフードバンク、コロナ以降利用者が2倍に。食品争奪戦の未来が来る?

年間10万人分を目指すが、80万人が失職したら…

 同団体では都内だけで年間10万人に十分な食べ物を渡すことを目的とした『10万人プロジェクト』を行うなど、精力的に支援拡大の方策を取っている。しかし、都内の就業者数805万人の10%にあたる80万人が失職した場合、精力的な活動をもってしても8分の1しか支援することはできない計算となる。失職者の家族まで含めると支援が必要となる人の数はどこまで膨れ上がるか想像を絶するほどだ。 「失業だけでなく、豪雨による水害や震災のように、誰しも明日、食の支援に頼らざるを得ない状態になるかもしれません。今後、“フードセーフティネット”を広げていくことが喫緊の課題だと思っています」
[失業率10%]の恐怖

セカンドハーベスト・ジャパン

 今日の食べるものに困ったとしても、誰もがフードバンクによる支援を受けられなくなる失業率10%時代。飲食店やスーパーの裏では本来禁止されている廃棄食材の持ち出しが横行し、食品の万引も全国で急増。失職してからひもじい思いをしたくなければ、今のうちから家庭菜園での自給自足生活にシフトすべきか!? 【セカンドハーベスト・ジャパン】 認定NPO法人。’02年に法人化し活動を開始。「フードセーフティネットの構築」を目的に、児童養護・障害者支援などの福祉施設や生活困窮者などに食品の提供を行う <取材・文/週刊SPA!編集部>
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