BEYOOOOONDS、個性的な魅力を大いに発揮! TIFオンライン2020ステージを、わくわくさせた!!
ハロー!プロジェクトによる令和初の若手アイドルグループBEYOOOOONDSが、世界最大規模のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020(以下TIFオンライン2020)」に登場した。メジャーデビュー直前に参加した昨年に続き2度目の出場となる今年は、コロナ禍の影響でオンライン配信の開催となるも、彼女たちならではの個性的な魅力を大いに発揮したステージとなった。
BEYOOOOONDSは、高瀬くるみがリーダーの5人組「雨ノ森 川海(あめのもり かわうみ)」、一岡伶奈がリーダーの4人組「CHICA#TETSU(チカ#テツ)」、そしてオーディションに合格した「一芸に秀でた3人」を加えた12人よって結成されたグループだ。ユニットによってその個性は三者三様、まったく違う。
まずは「雨ノ森 川海」の5人が登場。いきなりトップギアで「GIRL ZONE」を熱唱し、少し薄暗くなりはじめた野外ステージからロック調のサウンドに乗せてリアルな女性の内面を表現してみせた。
次に登場したCHICA#TETSUは先ほどのロック調のステージとはうってかわって軽快で女の子らしさ全開のポップチューン「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」を歌い上げた。令和に誕生したアイドルらしく、この曲はその名の通り‘19年に開通した高輪ゲートウェイ駅を舞台にした一曲になっている。
続いて登場したのはオーディション組。オーディション最終審査の課題曲でもあった思い出の曲、先輩グループ・アンジュルムの「46億年LOVE」を披露して当時からの成長ぶりを見せつけた。
ようやくメンバー全員が集まりホッとしたのも束の間、本ステージはユニット曲だけで構成することを明かし、BEYOOOOONDSとしての曲はやらないと宣言!(※この後に行われた別ステージでは披露された) そのままオーディション組による「We Need a Name!」を披露し、里吉うたのによる激しいダンス、平井美葉の好きな宝塚の舞台を思わせる演出、ピアノが得意な小林萌花による生演奏など、楽しさ満載のステージを見せた。
昨年はまさにBEYOOOOONDSの年と言っても過言ではない一年だっただろう。デビューシングルとなったトリプルA面シングル「眼鏡の男の子/ニッポンノD・N・A!/Go Waist」は10万枚以上の売上を記録して日本レコード協会よりゴールドディスクに認定。デビューシングルでの認定はハロー!プロジェクト史上初の快挙となった。その勢いのままファーストアルバム「BEYOOOOOND1St」をリリース。年末には日本レコード大賞最優秀新人賞も獲得し、急成長を遂げている。
名実ともに若手アイドルグループのなかで最も注目を集める彼女たちだが、全国でのライブツアー「BEYOOOOONDS 1st LIVE TOUR 2020~ポップ!ステップ!全音符!!~」はコロナの影響で中止に。しかしそれでも勢いが止まらないのがいまの彼女たちだ。多くのアイドルグループがコロナへの対応に苦戦するなか、BEYOOOOONDSは12人のメンバーそれぞれが先生役に扮し得意分野についての授業を届ける「お家でもびよんず学校」を毎日配信するなど、ステイホームのなかでも個性を存分にアピールすることに成功。話題に事欠かなかった。
そんな個性だらけのBEYOOOOONDSによる目まぐるしく変わるステージは、1秒の無駄も感じさせずオーディション組から雨ノ森 川海にバトンタッチ。アルバム収録曲「そこらのやつとは同じにされたくない」で、またもやステージの表情を力強いロック調にガラッと変えたかと思うと、続くCHICA#TETSUの「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」ではポップでキュートな側面を演出して見せた。山手線高輪ゲートウェイ駅や大江戸線六本木駅の豆知識を一岡伶奈が曲中に紹介するなど、ユニット曲にもコミカルな演出が散りばめられた内容だった。
次は何が出るのだろうと見ていてわくわくさせられるステージ演出は、グループ内にまったく性格の異なるユニットが同居するBEYOOOOONDSならでは。グループとしては「寸劇」を曲中に披露することで注目される彼女たちだが、ユニット曲でもその実力と個性をいかんなく発揮できることを証明したステージとなった。
デビュー前の昨年は、モーニング娘。’20やJuice=Juiceら先輩グループの楽曲も織り交ぜての出場だったBEYOOOOONDS。コロナという逆境のなかでも怯むことなく唯一無二の存在感を放ってきた彼女たちの「伸びしろ」は、ますます大きくなりそうだ。
<セットリスト>
「GIRL ZONE」
「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」
「46億年LOVE」
「We Need a Name!」
「そこらのやつとは同じにされたくない」
「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」
取材・文/綿谷 翔 撮影/山田耕司
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