“スパイスカレー作り”にハマる男が増加中。「家ごもり中に“実験”感覚で」
これまで「おじさんの趣味」といえば、サウナやキャンプなどが人気であった。しかし今、「スパイスカレー作り」にハマる男たちが増えているという。Instagramでは「#スパイスカレー」の投稿が70万件以上、「#スパイスカレー作り」が1.5万件以上と、かなりのボリュームである。その中には男性が投稿したらしきものも多い。
「最初は昨年冬にkindleセールで偶然見つけた本がきっかけでした」と語るのは高田雄二さん(30代・既婚・仮名)。決して料理が好きだったわけではないと言うが……。
「コンビニ弁当にも飽きてしまったので。スパイスカレーは手軽に作れて、作り置きしやすい。バリエーションも豊富に増やすことができます。基本的には同じスパイスを使って、具材を変えて楽しんでいます」(高田さん、以下同)
スパイスカレーをアレンジする楽しみに気づいて以降、最近ではインド・ネパール料理ではポピュラーな具材のヒヨコ豆をスパイスカレーに使うまでになったとか。
「乾燥ヒヨコ豆は買い置きできるので便利ですよ。冷凍もできますし」
スパイスカレーは他の料理と比べ、献立のバランスや盛り付けに頭を悩ませることもない。そんな料理の知識やテクニックが無くても挑戦しやすいのが人気の秘訣なのかもしれない。
なぜ今、スパイスカレーなのか。何がきっかけでハマったのか……。男たちとスパイスカレーの関係を探った。
「コンビニ弁当に飽きたので」
『情熱大陸』のYouTube動画を見て
「スパイスカレー野菜の素焼き添え。味は美味しいけど…もうちょっと映えるビジュアルで作りたかった笑」とTwitterに投稿したのは笑太郎(馬とサウナ)さん(@kinghalo1983)。 料理自体は「仕事が休みの時にYouTubeの料理動画を見て、食べてみたいと思ったものをたまに作っていた」という。 「スパイスカレーもテレビ番組『情熱大陸』の公式YouTubeチャンネルで齋藤絵理さんの料理動画を見て、自分でも作ってみようと思ったのがきっかけでしたね」(笑太郎さん、以下同) 齋藤絵理さんとは、大久保で「SPICY CURRY 魯珈(ろか)」という店を運営し、スパイスカレーの“女神”とも呼ばれる女性だ。彼女の動画をきっかけにスパイスカレーに興味を持った、笑太郎(馬とサウナ)さんは、ガラムマサラやクミンシード、ターメリック、カルダモン、クローブというスパイスを購入。 「揃えたスパイスはこの5種類ですね。市販のルーでは味わえない新鮮なスパイスの香りが楽しめることもあってハマりました! もっと揃えたいんですが、なかなか自分の住んでいる地域では手に入らなくて……ネットでも購入したいと思います」スパイスカレー野菜の素焼き添え
— 笑太郎(馬とサウナ) (@kinghalo1983) September 27, 2020
味は美味しいけど…もうちょっと映えるビジュアルで作りたかった笑 pic.twitter.com/Wrf6sVanCH
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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