仕事

信号無視、Uber Eats配達員の交通マナー問題を「静岡」で痛感

 東京都では15日、新型コロナウイルスの新たな感染者が284人を記録した。現在も一向に収束する気配がない。  僕は普段、日雇い派遣の仕事などで稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうもないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようにもなってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで、「Uber Eats」の配達で旅費を稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

鎌倉から熱海に向けて出発

小林ていじ

Uber Eats配達員の仕事で旅費を稼ぎながら、東京から沖縄まで自転車で旅する筆者・小林ていじ

 所持金3万円で東京を出発し、6日目は鎌倉にいた。泊まっているゲストハウスをこの日チェックアウトして熱海に向かう予定だった。が、台風の影響で大雨が降っていたので一日延泊。もちろん配達もできるはずがなく、一日中ゲストハウスに篭っておとなしく過ごした。  7日目、台風が日本列島から逸れてようやく雨がやんだ。ゲストハウスをチェックアウトすると、自転車に乗って熱海に向けて出発した。鎌倉では台風のせいでほとんど稼ぐことができなかったので早急に稼ぎたいところだった。が、熱海はUber Eatsの配達エリアではない。一泊だけしてすぐ静岡市に向けて出発するつもりだった。
小田原城

小田原城は多くの観光客で賑わっていた

 左手に海を眺めながら相模湾沿いの道をひた走る。途中で小田原城をゆっくりと見物し、夕方頃に熱海に到着。街中に入った途端に硫黄の匂いが漂ってくる。

無人の宿にチェックイン

熱海一休庵

熱海一休庵にセルフチェックイン

 その日の宿泊を予約していたのは熱海駅からほど近い場所に位置する「熱海一休庵」である。外観は古びた木造の老舗旅館なのだが、これが今までに泊まったことのないタイプの宿だった。スタッフが常駐していないのである。  予約確認のメールに「宿に到着したら電話してください」とあったので、宿の玄関前からメールに記されている番号に電話した。その電話でスタッフからチェックインの方法と利用方法の説明を受ける。暗唱番号を押してキーボックスを開けて部屋の鍵を取り、指定された部屋を開けて入る。二段ベッドの置かれたやや狭めの質素な部屋。しかし、ただ寝るだけなのでこれで十分である。  それにしてもこの宿、まったく人の気配がない。共同のリビングに行ってみたのだが、そこにも誰もいない。しんと静まり返った空間にときおり窓の外で木の葉が風に吹かれてざわめく音だけが聞こえてくる。どうやらスタッフだけでなく他の宿泊客もいないようだ。館内には完全に僕ひとりなのである。  温泉地の熱海だけあって、敷地内には露天温泉風呂を備えていた。入湯料の300円を備え付けの箱に入れ、温泉の蛇口を捻って木製浴槽に湯を張る。そして湯に浸かり、真っ暗な湯面に反射してゆらゆらと揺れる照明の光を眺めながらその日の疲れを癒した。
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収入ゼロの日が続いて焦る
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