お金

借金500万円を抱える僕がキラキラした学生の会話に感じたこと

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は36回。  今回は、日雇いから日雇いへ飛び回っている犬の現在のお話です。
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都会の現場マン

土木作業員 高所作業用の安全帯と、ヘルメットと、その後にあるパソコン仕事用のノートパソコン。ママが抱っこできるギリギリまで成長したマザコン少年くらいの重さのリュックを背負って通勤している。因果応報、僕は極度のマザコンだった。小学4年生まで母に抱っこをせがみ、腰骨に痛烈なダメージを与え続けた僕は、時を経てかつての自分を背負っているのかもしれない。  数件分の仕事道具を一気に持ち歩いているのは、職場から職場まで1時間くらいの距離で受けているからだ。今は1件目から2件目の現場まで30分歩いて移動しているから、道中は軽めの登山みたいで楽しい。楽しいと思うことにしている。気を抜くと後ろに倒れそうになるから常に前傾姿勢でいるせいで何も背負っていない時の姿勢はすこぶる悪く、家では戸愚呂(兄)のような歩き方をしている。  社会情勢もあるが、金が入った瞬間に返済に引き落とされ続けるこの生活をしていると、当然旅行に行ったりはできない。マッサージにも、一人で酒を飲んだりもしない。かつては金を借りてでも行っていた海外旅行も、クレジットカードが全てパンクしたから足がない。  日雇いと日雇いの狭間で、それでも生きていかなきゃ仕方がないから、僕は小さい趣味として毎日違うコンビニお菓子を買い食いしている。登山と同じく、結構楽しい。

見出すしかない幸せ

 コンビニお菓子を買い食いしたり、珍しい場所にある喫煙所を探したりするのが楽しくなってくると、不思議と毎日が辛くなくなる。むしろ幸せだ。  企業が作った「楽しい」が旅行やマッサージだとすると、コンビニ巡りや喫煙所探訪を楽しむのは「幸せのDIY」だ。  Do It Yourself.  幸せは物に入っているのではない。自分の内側から生まれ、湧き出てくるものだ。  生活が困窮すればするほど、その言葉の偉大さが身に染みる。満足できない環境に慣れて足るを知り、さらに窮屈な生活に適応して足るを知る。とうとう歩いているだけで登山した気になって幸せを感じ始めた僕は老後に寝たきりになっても呼吸が趣味の人間になるだろう。
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この幸せは脆い
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