Go To効果が感じられない…名古屋の夜の街はいまだ閑散状態?
「Go Toキャンペーン」が本格的に動き始めた影響か。東京や大阪の夜の街では徐々に人が戻りはじめ、経済活動再開の兆しが見えてきている。そんな中で未だに賑わいが戻ってこない……といわれているのが愛知県だ。
愛知県といえば、7月から市内の繁華街でのクラスターが発生し、8月には県独自の緊急事態宣言が発令された。同月には解除されたものの9月以降も陽性者の割合は増えており、中区・栄では感染の不安がある飲食店従業員に対して無償でPCR検査を実施している。
「夏に、この辺の飲食店でクラスターが出てしまったこともあり、客足は未だに戻っていません。あまりにもヒマな日が続いたので少しでも営業時間を延ばそうと、通常21時開店のところを20時からにしていたんです。しかし、それが裏目に出てしまい早く開けても客足は戻りませんでした。それでも、キャストの時給は払わないといけないのでマイナスになってしまい、今週から21時に戻したんです。周辺のガールズバーやスナックでも時短営業している店は多く、21時~22時頃に開けて0時近くに閉める店も多いです」
そう語るのは、錦のガールズバーの男性オーナー。名古屋の夜は東京や大阪に比べると早く、繁華街である錦でも深夜1時には大抵の店が閉店する。客足が落ちたことで、さらに早くなってしまったようだ。
また、「Go Toトラベル」で他県からの旅行客に対して、県民が慎重になってしまっているのかもしれない……とオーナーは話す。愛知県の県民性ともいわれている慎重、保守的な部分が夜の街から人々を遠ざけてしまったのだろうか?
だが、売上が減少しているのは夜の店だけではない。昼間は中部国際空港の土産屋に勤務しているという、ガールズバーの女性キャストはこのような不安を漏らした。
「外国人観光客が来なくなったことによって、土産屋の売上は激減しました。『Go Toトラベル』で少しは回復するかと思ったのですが、大阪や東京からの旅行客で飛行機を利用する人は滅多にいません。それに、中国人観光客による爆買い効果は大きかったんだな、と改めて思います。各国の航空会社も人員削減を発表しているし、ボーナスカットや賃金下落という噂もある。もしそうなったら夜1本で働くことも考えています」
時短営業を続ける店も多い
空港の売上も激減?
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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