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SGチャレンジカップで狙いたいオイシイ選手をデータから導く

舟券作戦で重要な3着力でヒモ抜け防止

 最後にマニアックな切り口で舟券に役立ちそうなランキングだ。それはズバリ3着力。ボートレースにおいて舟券の主戦場は3連単。3着をどうするかで悩む人も多く、SGで全選手のレベルが高ければその悩みはさらに増すだろう。だが今年、一番3着力の高い選手を知っておけば「この選手は3着から外すわけにはいかない」となるのではないだろうか。 <3着率ランキング> 1位 篠崎仁志 24.2% ※3着回数1位58回 2位 山口 剛 22.7% 3位 桐生順平 22.3% 4位 杉山正樹 21.2% ※3着回数1位58回 5位 柳沢 一 20.1% …… 34位 毒島 誠 7.4%  5位までが20%超えを誇る3着率の選手だ。1位の篠崎仁志選手は3着回数も今年1位となっており、舟券で3着から外すのは禁物だ。理由として考えられるのは体重。多くの選手が51kgという下限ギリギリで戦っているのに対し、体の大きい篠崎仁志選手はどうしても52kg台以上での参加となる。ボートレースにおいて体重が重いのは一般的に不利ではあるが、利点として引き波を重さで乗り越える安定感が生まれる。SGレベルでの激しい2周目、3周目の3着争いで競り勝つ「重さ」が武器なのではなかろうか。  2位の山口剛選手は5コースでの3着力が光る。今年26回の5コースで11回の3着を数えており、5割に迫る割合だ。基本どのコースでも3着割合が多く、こちらも混戦で生き残るテクニックに注目したい。  3位の桐生順平選手は難水面の多い関東地区の選手らしく常に混戦で競り勝つ魅力がある。2着力も高く、とにかく簡単に舟券から消せない。4位の杉山正樹選手は3着回数が1位と同数だがこちらは一般戦での3着が多く、G1以上だとかなり落ちるので注意。逆に5位の柳沢一選手はSGで今年34走中11回の3着を数えており、SG限定の3着率ではトップに躍り出るのでかなり注意だ。  また、敢えて最下位の毒島誠選手をランキングに記載したが、唯一の10%割れでダントツの低さを誇る。但し、今年のSGでは6回3着になっており順位的には中間。今年は15回しか3着になっていないうちの6回がSGのため、最高峰レベルであるSGでは普通に3着もあり得る。警戒が必要だ。  おまけに、今年のSGで3着に1回も入っていない選手がいる。石渡鉄兵選手だ。2回SGに出走してのデータのためそこそこ信頼感がある。今年全レースでの3着回数は50回と今回出場選手では5位タイなのだが……

予選から面白いチャレンジカップ

 チャレンジカップはグランプリに向けた最終決戦のため今年活躍した選手ばかりが揃う。これからボートレースを始めたい人にとっては今旬の選手を知り、年末、ひいては来年へのボートレース界を知るうえでうってつけのレースだといえよう。もちろん、今ボートレースを楽しんでいるファンにとっても見逃せない、注目の開催だ。今年は24日から29日までの蒲郡ナイター、ぜひ注目してみてほしい。
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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