G1小倉競輪祭で完全決着!優勝賞金1億円の「KEIRIN GP」出場権争い
今年のプロ野球はセ・パともに独走となり少々残念なシーズンだったと思っている。やはり、シーズン終盤まで激戦のほうが面白いし、盛り上がるのは自明の理。そんな野球の話はさておき、競輪界は優勝賞金1億円のKEIRIN GP出場権争いが大激戦となっており、その決着が11月23日の夜にやってくる。11月18日~23日に小倉競輪場で開催されるナイターG1・競輪祭がそれだ。
では、まずは現在の状況を整理しよう。GP出場権は今年のG1優勝者と残りは11月23日のG1競輪祭を終えての獲得賞金上位者9人まで得られる。
<獲得賞金ランキング>
1位 松浦 悠士 広島 145,782,500円 G1優勝
2位 脇本 雄太 福井 99,889,000円 G1優勝
3位 清水 裕友 山口 74,237,000円 G1優勝
4位 平原 康多 埼玉 63,277,900円 確定
5位 佐藤慎太郎 福島 54,224,000円 実質確定
6位 郡司 浩平 神奈川 53,522,000円 実質確定
7位 和田健太郎 千葉 50,187,800円
8位 守澤 太志 秋田 47,135,900円
9位 山田 英明 佐賀 45,786,000円
10位 新田 祐大 福島 41,723,000円
11位 古性 優作 大阪 39,492,700円
12位 中本 匠栄 熊本 38,982,200円
13位 浅井 康太 三重 38,337,000円
14位 諸橋 愛 新潟 35,854,000円
15位 原田研太朗 徳島 33,970,700円
16位 東口 善朋 和歌山 31,252,500円
※3000万以上・11月14日現在・審査用賞金は少しズレがあります
<G1競輪祭決勝賞金表>
1着 3360万円
2着 1710万円
3着 1120万円
4着 815万円
…
9着 397万円
※副賞等含まず
まず賞金枠で実質GPが確定しているのは4位の平原康多選手だ。競輪祭で他の選手が決勝でどれだけ活躍しても賞金が9位以下に落ちる組み合わせがない。続く5位の佐藤慎太郎選手、6位の郡司浩平選手もほぼ安泰の状況である。真下の順位勢がそろって競輪祭決勝で2.3.4着となり逆転できる組み合わせは限りなく少ないし、それも本人が1走目で失格して一切賞金を積めないという超のつくレアケースだ。そのため、4〜6位の平原、佐藤、郡司までが安全圏と言えよう。
そうなるとGP出場権争いは残り3枠となる。少し優位となっている7位の和田健太郎選手は、13位までの決勝3着と、15位までの決勝2着で9位に落ちる。9位はもし競輪祭優勝者が賞金圏外の選手だった場合にそちらが優先されるためにアウトだが、賞金圏内の選手が優勝した場合は問題ないため、和田健太郎選手にとってはできるだけ大敗を避けて無難に準決勝までは辿り着いておきたい公算だ。
和田選手がGPに乗れれば郡司選手との南関連携が可能で郡司選手にとっても援軍が付く願ってもない状況となる。先日、愛知のトップレーサー深谷知広選手が来年からの静岡移籍を発表し盛り上がる南関勢にとって、最低でも2人で今年のGPに乗るのは長年苦戦を強いられてきた南関勢の悲願でもあるだろう。
混沌とする出場権争いを今一度、整理しよう!
深谷選手移籍発表で弾みをつけたい7位の南関・和田健太郎
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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