更新日:2021年01月26日 18:21
エンタメ

かまいたち山内健司の「ギャラ450円」時代。“カス”が本気出した意外な事件

バイトしまくっていたのに借金が150万円に

<(編集部解説)プレステージは合格者だけのバトルや入れ替え戦などがあり、勝ち続けないと劇場所属メンバーになれない。一度合格したかまいたちも、また次の月からプレステージを受けて上を目指す生活が始まった。お笑いの収入はまだ月1万円前後。  それで山内さんは時給850円の漫画喫茶でハードにバイトして、月15万円ほど稼いでいた。ところが、ほぼ全額をパチスロにつぎ込み、約150万円もの借金を抱えてしまう。複数社からの借金で完全に首がまわらなくなり、ネタを作る時間もないほどパチスロにのめり込む日々。 「僕はプレステージに合格者だ」という“肩書”を自慢げに抱えて、怠惰な日々を送っていた当時の自分を、本人は「カス中のカス」と書いている。そんな生活に終止符を打ち、芸人として上向いたきっかけは、ある意外な事件だったという。>
かまいたち2010

まだ東京進出を果たせていない2010年。若い…

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親指がちぎれかけたケガは“神のお告げ”

 しかしある日、僕は神から強烈なお告げを食らった。  いつものように漫画喫茶でバイトしていたときのこと。レジの売上金を、スタッフルームにある金庫に入れに行ったときだ。 売上金を入れて金庫を閉めようとしてもなかなか閉まらない。だんだん腹が立ってきた僕は、思いっきり金庫のドアをバタン!!!!!と閉めた。  親指の爪の生え際から半分くらいがちぎれかけてダラ~んとして、そこから血がブワッと吹き出していた。 みんなだったらその瞬間何を考えるだろう? 「ケガしてしまった!」「治るかな!? 大丈夫かな!?」いや、その前に「痛い痛い痛い痛い!!!」のはずだ。  でも、僕は違った。僕は違って「スロットやめよぉ」とまず最初に思ったのだ。それは、神様からの、スロットをやめさせるための強烈なメッセージだと、僕は瞬時にわかった。わかる人はわかると思うが、スロットは打つときに親指をかなり使う。その親指を、あり得ない事故でケガした。本当にあり得ない状況。僕の守護神が手荒な方法で僕のスロット癖を止めにきた。そうとしか考えられない。
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パチスロをやめて本気でネタ作り
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寝苦しい夜の猫

お笑いコンビ『かまいたち』の山内健司による初の著書。 この本は山内の飼い猫“にゃんじ"が見聞きした様子を綴ったエッセイである。
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