エンタメ

昨年準優勝コンビ・かまいたちが語るM-1秘話「100回推敲したネタを本番直前に捨てた」

 お笑い界最大のイベント『M-1グランプリ』も準決勝まで進み、25組にまで絞られた。昨年、本大会で準優勝し、快進撃が止まらないコンビが結成17年目を迎えるかまいたちだ。 かまいたち 今年、『かまいたちの机上の空論城』や『かまいガチ』など待望の冠番組がスタート。2月に開始したYouTubeチャンネルの登録者数は約66万人と、その勢いはとどまるところを知らない。テレビ、ネットとメディアを縦横無尽に駆け回る彼らが目指すものとは?

市場原理にそってギャラアップを狙ってます(山内)

――一昔前は芸人にとって「売れる=テレビに出る」でしたが、かまいたちさんはテレビにラジオ、YouTubeに加えて、TwitterTVなど多角的に活動していますね。 山内:僕らは、やれる分の仕事は、全部やらせてもらう主義なので。 濱家:テレビでもネットでもラジオでも、基本的にはやってることは全部同じですから。テレビではカットされる部分がカットされないのがYouTubeみたいな感じで。 ――YouTubeは、2日に一回は動画をアップしています。いつ撮影しているんですか? 濱家:本当に時間はないです。移動中のタクシーや営業先でも、隙あらば動画を撮影してるような状態で。でも、結成当時からずっと「寝る間もないほど忙しくなりたい」と思っていたので、苦ではないですね。 山内:忙しくすることで密かに狙ってるのが、ギャラアップです。オファーが殺到しないとギャラは上がらない。それが市場原理。オファーを受けるだけ受けて、「もうスケジュール的に無理です!」となったとき、ようやく「これだけギャラを出すんで」と言ってもらえる日がくる。 濱家:それ大事! そのために、今いろんなところに出てます(笑)。 山内:だから、どのメディアに出るか、あまり気にしてないです。もしYouTubeで月に1億円もらえるなら、YouTubeを主戦場にしますよ。そのときは、まずラジオを真っ先に切り捨てます! 濱家:おい、あかんやろ!

「絶対売れる」と言われて売れなかった11年前

かまいたち――おふたりは関西でたくさんのレギュラー番組を持つ売れっ子芸人だったわけですが、東京でも手応えをつかんだ出来事はなんでしたか? 山内:やっぱり’17年のキングオブコント優勝と’19年のM-1グランプリ準優勝が大きかったです。関西でいろいろロケ番組なんかやらせてもらってましたけど、それも関西の賞レースでタイトルを取ったから。だから、「全国区を目指すなら、全国区の賞レースを取らなあかん」と思ってたんです。 濱家:僕らは特に一芸があるわけでもないし、ひな壇で目立つタイプでもない。名刺代わりにタイトルを取らないと誰からも目を向けてもらえないとわかってたんで。 ――実は’09年にも『ふくらむスクラム!!』で一度東京進出を果たしていますよね。『めちゃイケ』や『はねトび』を輩出した若手発掘枠で、意気込みも大きかったのでは? 山内:メンバーに選ばれただけで売れると言われていた枠なので、大勢の先輩から「お前ら、売れたな!」と言われたんです。で、蓋を開けたら、半年たたずにすぐ終わりました。そんなんある?って。 ――番組が終わったときは、どんな心境でしたか? 濱家:ただただ恥ずかしかったです。「あの番組に出たら、絶対に人生が変わる」と言われてたのに、何もなく終わってしまって(笑)。 山内:でも、僕らがネタを作っていたわけじゃないから、僕らがスベったという感覚はそこまでなくて。 濱家:ほとんどネタには絡めてなかったもんな。 山内:それでも「絶対、大丈夫」って何度も言われて信じてましたけどこのとき「“絶対”はないんや……」と思い知りました。 濱家:ただ、この番組のディレクターさんに「ポップにしたほうがいい」と言われて、コンビ名を鎌鼬からひらがなに変えたのは正解でした。
次のページ
キングオブコント2回戦落ちで目が覚めた
1
2
3
寝苦しい夜の猫

お笑いコンビ『かまいたち』の山内健司による初の著書。 この本は山内の飼い猫“にゃんじ"が見聞きした様子を綴ったエッセイである。

週刊SPA!11/24・12/1合併号(11/17発売)

表紙の人/ 中条あやみ

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事