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「Go To停止は意味がない。コロナ第3波は峠を越えた」京大ウイルス学者・宮沢孝幸氏の見解

過剰な対応が医療現場を圧迫している?

病院

写真はイメージです

「実際、神奈川県の当局者も、こうした措置により『新たに入院する人を半分程度に抑えられるのではないか』と話している。言い換えれば、本当に入院が必要な人の2倍もの患者を医療機関は抱えていたわけで、これでは現場が逼迫するのも無理はないし、こうしたことは神奈川県に限ったことではないのではないか。その意味では、新型コロナをSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)と同様に扱う感染症法の『二類相当』への指定をいまだに続けている悪影響は、ことのほか大きい。  また、大阪の十三市民病院のように、重労働で感染リスクが高いにもかかわらず、賃金が高いわけでもない上にボーナスがそれほど出ない……待遇面を理由に、医療従事者が現場から離脱するケースが最近増えているが、これはコロナによる医療崩壊というより、病院経営の問題でしょう。ただ、春先の第1波から懸命に治療にあたってくれている医療従事者に報いるのは当然だし、国は早急に手当するべきです」

「GoToが感染を拡大させたという科学的根拠」が示されない

「Go Toについても、実は、感染を拡大させたという科学的根拠は一切提示されていない。そもそも、日本医師会の中川会長は『エビデンスがなかなかはっきりしない』と言いながら、『(感染拡大の)きっかけになったことは間違いない』と、科学者とはとても思えないような発言をしている……。彼は観光業や飲食業に携わる人々の苦境は眼中にないのでしょう」
第三波の峠はすでに超えている

12月18日発売の『コロナ論2』には、著者小林よしのり氏による宮沢氏への20ページ超のインタビューも。予約段階で重版が決定した

「議論になった札幌にしても、Go Toトラベルから除外されていた東京発着が対象になったのは10月1日だが、9月中旬の札幌市では連日20人近くの感染者が出ており、これが今回の感染拡大の火種になったと考えるほうが自然です。  仮に、Go To事業で観光地の感染が拡大しているなら、首都圏から多くの人が旅行に訪れた石川県の感染者も増えているはずだが、10月の感染者数はゼロの日も多く、1か月の累計はわずか34人にとどまり、第3波が到来している今も低水準で推移している。福岡県も観光客が多いが、同様に感染者12月初旬まで低水準を保っている。  こうしたことは、私が考案した感染拡大・収束の『目玉焼きモデル』ですべて説明できます」
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「目玉焼きモデル」とは
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ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論2

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