カーライフ

新車のメルセデスを買うならEVを待ったほうがいい理由

全車EV化を宣言した、ベンツのハイブリッド車は、イマイチでした

オートクラブ

NEW C CLASS

 最近何かと話題のカーボンニュートラルは、簡単に言うと温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること。なかでも温室効果ガスをバンバン出している自動車産業は、カーボンニュートラルに向けていろいろやっているわけで、EV(電気自動車)シフトもその一環です。そんななか登場したのが全モデル電動化された新型Cクラス。さっそく試乗してみたのですが……。 永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

我らハイブリッド王国の住人はだまされないぞ!

 去る7月、メルセデス・ベンツは、「EVファーストという考え方から、EVオンリーへと加速する」と宣言。2030年までに100%EV化を成し遂げると発表した。つまり、9年以内にEV専業メーカーになるというのだ!  なにしろメルセデスは、世界最古の自動車メーカー。それがEV専業になるのだからインパクトは絶大だ。多くの経済アナリストがこれを、「驚くべき決断」と絶賛した。一方で、EV化が遅れている日本メーカーに対しては、「危機感が希薄だ」と、手厳しく批判している。  では、世界をリードするメルセデス・ベンツの新型Cクラスは、どんなクルマに生まれ変わったのか。なにしろCクラスと言えば、BMW3シリーズと並ぶ輸入車のド定番。私が住む杉並区あたりでは、プリウスよりウジャウジャ走っている。
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全モデル電動化?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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