お金

借金の催促から逃げ回る人生はもう終わりだ。返済交渉をガチでしてみた結果

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は37回。  今回は、日々の債権回収業者とのやりとりです。
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痛みは小さくすみますよ

犬 借金 「でも、結局こちらで話を決めてしまった方が絶対に痛みは小さくすみますよ」  今を生きてる今の僕には彼らがゴキブリのように見える。去年の僕を追う相手からすると僕の方が卑しいドブネズミに見えるのだろう。筋も相手の方が正しい。  人間は痛みを忘れる。いま真っ当に働いているんだから少しくらい譲歩してもいいだろう、という言葉を飲み込んでむせそうになった。 「いやでも僕もう終わってるんで。全部止まってるし別に……」  僕は昔から交渉が苦手で、サラリーマンだった時もたくさん言いくるめられてきた。それは交渉によって何か得ができるとか、逆に相手に無理を押し付けたりするのが苦手な性格だったからだ。組織のメンバーとして立ち回るのが向いていない。営業も向いていない。出来れば傷つきたくないし、傷つけたくもないのを僕は平和主義と呼んでいるが、一歩外に出ればただの甘えん坊だ。

じゃあ逆にいくらなら払えるんですか?

「じゃあ逆に聞きますけど、いくらなら払えるんですか?」  この質問を待っていた。パルティール債権回収会社。楽天カードの未払いを処理する担当会社だと言っていた。 「逆に最低いくらならいいんですか?」  逆の逆、裏の裏、逆手の逆手を取る。これまでたくさんのカードを滞納してきたが、まだ電話口で怒鳴られたりはしていない。少し緊張するが、耐えられる。 「2万円とか、どうですか?来週」  来た。踏み込んできた。逆の逆を突いたのにも関わらずに大きく出てきた。僕が今払えるのはせいぜい5,000円くらいだ。あわよくば3,000円にしてしまいたかった。「金がない」を直接的じゃない表現で伝えようとしたのが裏目に出た。完全に後手に回ってしまった。  右手で仕事仲間に半身の合掌で「ごめんなさい、もう少しかかります」の合図を送る。この電話は仕事中にかかってきた。みんな僕が借金を抱えて働いている事は知っている。2021年は弁護士事務所に移管されて死んだカードの滞納とも向き合おうと決意している事も。みんなの気持ちも背負っているからここは負けられない。
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手持ちはない
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