仕事

「定年まで働けない」7割が回答。40~50代会社員がコストカットの標的に

リモートワーク定着で発生した「管理職不要論」

生き残る会社員

撮影/杉原洋平

 そして、もうひとつ今の労働市場でトレンドなのが、Q2で3位に入った「管理職の削減」(17.3%)だ。今年1月、NHKが50代を対象に管理職3割削減を発表し、組織の最適化を目指すとした。  FeelWorks代表で人材育成のプロ、前川孝雄氏はこう語る。 「コロナ禍において最も働き方の変革を突きつけられたのが管理職。リモートワークが一気に普及し、職場で部下に命令し、サボらないか監視していただけの管理職は『いなくても大丈夫だな』とメッキがはがれてしまいました。  前述のジョブ型雇用と相まって、人と組織を生かすプロの管理職になれない40~50代は、企業のコストカットの標的にされています」  コロナで加速した社内サバイバル。会社員にとってかつてないほど厳しい闘いが巻き起こっている。 (アンケート調査期間:2021年1月25日~2月1日)
麻野 進氏

麻野 進氏

【組織・人事戦略コンサルタント・麻野 進氏】 パルトネール代表。「マネジメント」「出世」「働き方改革」といったさまざまな問題を解決し、人事制度構築の実績は100社を超える
前川孝雄氏

前川孝雄氏

【FeelWorks代表・前川孝雄氏】 「上司力研修」「パワハラ予防講座」などで400社以上を支援。『50歳からの幸せな独立戦略』(PHP研究所)など著書33冊 <取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート/パイルアップ>
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