妻のことは好き。だけど、今さら抱けないし、抱かせてくれない。それがニッポンの夫婦のリアルだ。だが、家にいる時間が増えた結果、お互いに向き合い、セックスレスを解消した夫婦もいる。してみたら、関係も良好になるなどいいことずくめ。あえて今、改めて「愛する妻を抱く」を考えたい。（初公開日2021年4月4日） 　SEXは夫婦円満の潤滑油になるとはいえ、週刊SPA！が「妻と1年以上SEXしていない」30～50代の既婚男性300人アンケート調査結果をみると「異性として見られなくなった」（30.0％）が男の本音。Q3の「再び妻とSEXするのに必要な要素は？」の問いに、42.3％もの人が「もう無理だと思う」と悲観的な回答をしている。 　アンケートの結果に対して、東京・神保町の老舗アダルト書店「芳賀書店」の3代目で、SEXアドバイザー＆コンシェルジュとしても活動する芳賀英紀氏はこう語る。 「結婚したら妻が自分のものになったような勘違いをして、関係のメンテナンスを怠る人は多い。明日フラれるかもしれないし、家庭の外で自分の知らない女の一面を見せているかもしれない。常にそう考えて妻への新鮮さを失わないようにするべきです」 　また、性的な接触以前に、人として十分な対話とコミュニケーションができていることが先決だと芳賀氏は言う。 「まずは、心から『ごめんなさい』と『ありがとう』が言えるようになりましょう。お互いを理解できなくても、伝えよう、受け止めようという態度を見せるだけで、妻の態度は和らいでいくはずです」 　普通の会話が難しいなら、小さいお願い事を積み重ねることから始めるのもいいだろう。 「さらに、生理の話をする、テレビの下ネタに向かって共感する、子供に性教育の話をするといった方法で、徐々に性的な会話ができる関係を目指します」（セックスレス解消アドバイザー・三上かすみ氏）