沖縄に観光客増加で住民が困惑? 「マスクをしてない旅行客がいる」の注意喚起
緊急事態宣言の全面解除に伴い、新型コロナウイルスの感染再拡が懸念されている。変異株の感染者は増加傾向にある中で、特に不安視されているのが旅行客の県外への移動だ。中でも沖縄への旅行は人気を集めており、関空発沖縄着の飛行機はほぼ満席状態であるという。
3月26日に玉城デニー沖縄県知事が緊急の記者会見を開き、外出自粛や飲食店などに対する時短要請を検討していることを明らかにし、その後、4月1日から20市町村の飲食店、遊興施設に時短営業を要請する方針を発表した。
「ここ最近は数回に渡る全国的及び県独自の緊急事態宣言で街がすっかり静まりかえっていましたからね。特に国際通りは飲食店の休業や時短の影響もあり、飲食店に食材を卸す精肉店や八百屋などを含める2/3程度が廃業したという印象です。そのため、国際通りを歩く観光客の姿はあまり見かけませんが、一歩路地に入った若者向けの屋台居酒屋街や北谷のショッピングモールでは多くの観光客を見かけるようになりました。
私達としては来てくれるのはありがたいのですが、感染者が増えると地元の客が出て来なくなってしまうので。観光客には来て欲しいとも言えないし、来ないでとも言い難い複雑な状況です」
そう語るのは、国際通り周辺の居酒屋に勤務する女性。女性によるとこの1年間で沖縄にもウーバーイーツなどの出前サービスが浸透したこともあり、自粛期間中に地元の人が飲み歩く姿はめっきり減ったという。
一方で、別の飲食店に勤める女性はこのような不安を語った。
「観光客の増加もあるのですが、それよりも地元の飲食店がコロナ慣れしているのか感染対策をしっかりやっていないほうが不安です。ライブ居酒屋で人数制限もせずに客を入れたり、大人数でつつく鍋プランを売り出す居酒屋も。また、歓楽街の松山ではキャバクラやホストのクラスターが相次いでいるのに店名を公表していません。旅行客が来るのは良いのですが、感染対策ができない店があるのならば時短営業にしたほうが良いのではとも思いますね」
観光客の存在はありがたいけど
コロナ慣れのせいで…
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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