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圧倒的な成功者は何が違う? 脳の無意識領域の使い方にあった

自己決定に沿うことのポジティブな効果

潜在意識

写真はイメージです

 自己決定に沿うことのポジティブな効果は、脳に及ぼす影響を見ても明らかだ。 「他者基準で真意にそぐわないことをすると脳の苦痛系が働き、ストレス物質であるコルチゾールが分泌され、最悪の場合は健康被害に繫がる。本当の望みに従った場合は脳の報酬系が働き、ドーパミンやオキシトシンなど快楽物質が出る。行動量に差が出てくるのは明らかでしょう」(同)  また、非主体的な行動を繰り返していると「無意識下に反発心が蓄積される。それが逃避や自己破壊的行動などの不利益な形で表出するようになる」(石原氏)という。

自分の望みに正直になることが無意識を鍛える

 真意に沿わない自己決定は、脳のホメオスタシス(恒常性維持機能)にも阻害される。脳科学に基づくビジネスコンサルタントの星渉氏は「目標設定があいまいな場合、脳は『別に今のままでも死なないし』と判断し、不安や焦燥感を湧かせたり、できない理由などを探し全力で止めようとします」と話す。  では、顕在意識と無意識を一致させるためにはどうすればいいのか? 石原氏は「罪悪感を持たずに、自分の欲求や望みに正直になること」と話す。そこには「『自分にはできる』という自己有能感、自己決定感」が不可欠であるが、そのために星氏は「脳の特徴を知り、現在の自己評価を変えること」が必要であると説く。 「自己評価とは他者と優劣を比べるものではなく、自分の能力に対する信頼を指します」
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自己評価が低いと、願望達成に必要な情報が入ってこない
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