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カーシェアのマナー違反が深刻化。ゲロ臭やゴミ、爪や皮膚があったケースも

“自転車のマナー”のマナーが悪い利用者

カーシェア

Kさんが撮影したカーシェアの駐車場内に放置された自転車。この駐車場は一般の駐車場も兼ねており、駐車場内への自転車の進入は禁止されている。

 マナー違反によって迷惑を掛けるのは、先述の自宅前にゴミを捨てられた女性のように、なにも次に乗る人だけではない。カーシェアの駐車場近くに住む会社員のKさんは呆れ顔で利用者の自転車マナーについて話してくれた。 「近所のカーシェアは休日になると利用する連中が自転車で来るんです。その自転車を子供たちが遊ぶ公園の中や駐車場横の道路に路駐して邪魔だし危ないし……。車の話なのに“自転車のマナー”が酷い(苦笑)。その駐車場、自転車は入場禁止なのに、駐車場の中まで乗ってきてそこら中に置いてますからね。使ってる人のお里が知れますよ」  自分さえよければ、このくらいなら大丈夫……その気持ちが迷惑を掛けていることに気づかぬ者が想像以上に多いということか。

放置物や汚れ、匂いはすぐに連絡が鉄則

 では、こうした前運転者が残したゴミなどのトラブルはどう対処すればいいのだろうか。編集部では大手カーシェア数社に問い合わせたのだが、コメントがもらえなかったり「自社のケース以外は答えられない」など、なぜかすこぶる対応が悪かった。そこで参考にしたいのが、カーシェア歴4年、今でも月に4〜6回ほど、公私にわたってカーシェアを利用するという会社員のDさんの話だ。 「まず、乗る前にゴミや汚れがないかは必ずチェック。残っていた場合は写メを撮っておきます。マットの泥やシートなどの酷い汚れやゲロなどの異臭がある場合はその場でカーシェアのコールセンターに電話して、事情を説明します。乗車後よりも乗車前に電話しておけば、前運転者のことだと明確に伝えられることができますから。自分のせいじゃないと、そのまま放置して返却すれば、次に乗った人からクレームが入ったら自分のせいじゃなくても、ペナルティが発生する可能性があります。  私も子供が車内でゲロを吐いて、大変なことになったことがあるのですが、その際もすぐに電話して事情を説明しました。匂いによっては車内清掃が入ることなどで、次の人の予約が取消しになることもあります。そうなると、規約にもよりますが、退会や利用停止などのキツいペナルティが課せられることもあるようです。  私の場合、返却前に徹底して清掃して返したのですが、後日、カーシェアの会社から『車内はキレイにしていただいており、匂いもなかったため今回は特にペナルティはありません』と連絡があったこともあります」  Dさんによれば、とにかく「すぐ連絡」と「自分も汚さない」ことが快適に利用するカギだという。
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カーシェアは良心で成り立っている
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