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欧州で一足早くワクチンを接種した記者が語る予約手続きや副作用

会場到着から約20分で接種が完了

コロナワクチン接種

病院内の待機列もご覧のとおり。何時間も待つものだと身構えていたが、5分ほどで病室へと案内された

 突然の変更に戸惑いながらも、記入したアンケートを渡し、もう一度住所・電話番号・PESELを確認。すると、続いては病室への待機列に案内された。  待機の列は4~5人程度で、5分ほど待ったあと病室に入ると、男性医師と女性看護師が待機していた。ここでもう一度アンケートの内容を口頭で確認され、ついにワクチンを注射することに……。 「相当痛いらしい」と、すでにワクチンを接種した知り合いやネット上の情報にビクビクしていたが、看護師はテキパキと準備を進め、医師も笑顔で対応。取材用に写真撮影をしていいかと尋ねると、「じゃあ、僕が撮りますよ!」と医師もノリノリだ。また、怯えていた注射は、むしろこれまででもっとも痛くなかったほどだ。 「お疲れさまでした〜。日本語では『サヨナラ』で合ってましたっけ? 妹がアニメ好きで、よく日本の話を聞かされるんですよ〜」  愛想もノリもいい医師の対応もあって、注射も大成功である。病室を出て時計を確認すると、なんと会場に来てから20分も経っていなかった。

立ちくらみや腕の痛みなどの副作用も

コロナワクチン接種

ワクチン接種後は1回目と2回目の日付が書かれたカードを渡される。スペルがわからなかったせいか、名前は適当に書かれてしまった

 さて、気になる副作用だが、まず真っ先に感じたのは立ちくらみのような症状だ。病室を出てすぐに頭がクラクラし始めたが、15分待機している間にはだいぶ治り、発熱や吐き気はまるで感じられなかった。  帰宅すると眠気と怠さに襲われたが、こちらは副作用なのか単に眠かったのか微妙なところ。なんにせよ、接種当日の仕事は休んだほうが正解だろう。ちなみに、すでに2回とも接種した知り合いからは、2回目は副作用が強いので、翌日も休みにしておいたほうがいいとのアドバイスを受けた。  また、腕の痛みはワクチン接種から2〜3時間後にやってきた。例えるなら、「肩パン」を喰らったあとというか、軽い筋肉痛のような感じ。腕を動かしたり、肩を上げなければ、気にならない程度だ。  さて、想像とは反対に驚くほどスムーズに実施できたワクチン接種。医療体制の整備や、ワクチン接種が一向に進んでいない日本には、正直ショックを覚えているが、一刻も早く平穏な日常が戻ることを祈りたい。 <取材・文・撮影/林 泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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