夏ドラマはラブコメと医療系の一騎打ち。テレビマンが本当に見たい作品とは
一年越しに東京オリンピックが開幕することもあり、各局で前倒しの放送となっている夏ドラマ。
春クールでは菅田将暉、神木隆之介、有村架純、芳根京子らが共演した『コントが始まる』(日本テレビ系)や石原さとみと綾野剛の『恋はDeepに』(日本テレビ系)、北川景子と永山瑛太の『リコカツ』(TBS系)、阿部寛や長澤まさみらが出演した日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)など、トップクラスの人気俳優による作品が多かったのに対して、夏ドラマの俳優陣は地味な印象が強め。
現状ではSNSをはじめとするメディアでも話題に上がることが少ないが、業界関係者たちが注目しているドラマはあるのか。彼らの生の声を集めた。
まずはキー局でテレビドラマを手掛けてきた50代の元プロデューサーで現在はコンテンツ事業部に勤めるA氏に、夏ドラマについて聞いた。
「オリンピックが開催されること、コロナワクチン接種者が増えることで夏休みの外出が増加することを見込んで、どの局も夏ドラマに話題作を持ってこなかったことは事実だと思います。
しかし、最終回の視聴率が20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯平均視聴率)をマークした『ドラゴン桜』をはじめ、『コントが始まる』『リコカツ』、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)など、視聴率以上に見逃し配信での視聴が伸びたり視聴満足度の高い作品も多く、ドラマ熱は再び高まっている。夏ドラマも引き続き、数字は維持できるのでは?」
そんなA氏が期待しているドラマを2作挙げてもらった。
「『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』(TBS系、日曜午後9時~)と『ナイト・ドクター』(フジテレビ系、月曜午後9時~)の2つの救急医療ドラマですね。両作とも設定こそ違えども“救命救急”がテーマの作品。コロナ禍で命の大切さや重さに人々の関心が高まっており、どちらも高視聴率を期待できるドラマだと思います。
鈴木亮平さんや賀来賢人さんなどが出演する『TOKYO MER~走る緊急救命室~』のほうは、『危険なビーナス』『グランメゾン東京』など重厚なドラマを手掛けてきた黒岩勉さんが脚本を務める作品で、チームの結束と各々の葛藤を巧みに描いたストーリーになっている。
一方の『ナイト・ドクター』は波瑠さんを主人公に置いてラブストーリーや働き方改革などにも触れており、女性や若者の視聴者を取り入れようとしている。どちらがうまくヒットするかで今後の医療ドラマの方向性も変わってくるのかなと思っています」
オリンピックとワクチンの影響で小粒になった夏ドラマ
『TOKYO MER~走る緊急救命室~』と『ナイト・ドクター』の一騎打ちに?
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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